Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

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持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
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カイロプラクティックは面白い!

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

Updated on 2013/ 1/ 21

Vol.8 : 自閉症スペクトラム障害

自閉症スペクトラム障害 (Autism Spectrum Disorders、ASD) には、3つのタイプがあります。

1. 自閉症
  1. このタイプの子達は、著しい言葉の遅れ、社会性の問題、コミュニケーションの問題、態度、行儀に異常、また異常なものに興味を示すなどが見られます。
  2. 自閉症を持つ子供たちの多くは、知能の発達にも障害があります。
2. アスパーガー症
  1. 症状的には自閉症の子達と比べ軽度です。
  2. 社会性の問題、態度、行儀に異常はありますが、言葉の遅れや知能の遅れはありません。
3. PDD(Pervasive Developmental Disorder)
  1. 前記の2つの症状に完全に当てはまらないものをPDD と診断します。
1. 自閉症

自閉症は初めは発見者の名前を取って、ケナー症候群 (Kanner Syndrome) と呼ばれていました。

自閉症とは、複雑な脳神経発達障害です。 言語や社会性の発達障害、他人とコミュニケーションが取れなくなり、固執的かつ反復的振る舞いが特徴です。 現在、専門家によりますと、8歳以下の子供の内88人に1人が自閉症スペクトラム障害だと言われています。 男女の比率は1対4になり圧倒的に男の子が多くなります。

○症状としては
  • 最も代表的な特徴は、社会的な交流が出来ない。
  • 自閉症スペクトラム障害 (ASD) の子達は、幼児時代は人と感応せず、また人に感心を示しません。
  • 他の人々に関心を払わなくなるので、社会的に孤立しやすい。
  • 関心のある1つのことに固執して、他の物事にまったく見向きもしなくなる。
  • 感情的に問題が出てアイコンタクトを極端に避ける。 笑わない。
  • 喜び、悲しみを表現しない。
  • 自分の名前を呼ばれても反応しない。
  • 同じ事、動作を繰り返し行う。
  • 手をたたく、指をもてあそぶ、体をゆらゆらと揺れさせるなどの異常な動作を繰り返して行う。
  • 言葉をオウム返しする。
  • スティミング (Stimming) と呼ばれる刺激行為を、自分の気分を和らげるために行う。
  • 生活上のいろいろなことを、儀式的に必ず同じようにやらなくては気がすまない。
  • 興味のあるものが非常に限られ、例えば遊ぶおもちゃは決まっており、さらにいつも同じような遊び方をする、など。
  • 自分を傷つけそうな行動をとる、頭を壁にぶつける、手に噛み付くなど。
  • てんかんが25-30%の子供にみられる。
  • 10%くらいの自閉症の子供には、サバントと呼ばれるひとつの機能が異常に発達して特別な才能を発揮することもある。 例えば、一度聴いた音楽を完璧に再現してピアノで弾けるなど。
  • 一般的な症状が現れる年令は、12ヶ月から18ヶ月頃。 ほとんどが30ヶ月前に起こる。
○自閉症になる危険を高める前兆症状とは何でしょう
  • 12ヵ月になっても片言の言葉を話さない。
  • 12ヵ月になっても指で物を指し示したりしたり、バイバイなどの動作をしない。
  • 16ヶ月になっても一言も話さない。
  • 2才になっても2つの単語を使った文章を話せない。
  • 自分の名前を呼ばれても反応しない。
  • 言葉を話さない、社会的交流をしない、または出来ない。
  • アイコンタクトをしない。
  • おもちゃや物を異常に並べたりする。
  • 笑わない。
  • 学校などで友達を作れない。
  • 会話を続けることが出来ない。
  • 空想や想像をして遊ぶことが出来ない。
  • 同じ言葉を繰り返し使用したり、言葉の使い方が不適当。
  • 興味があることが非常に狭く、他のことには関心を示さない。
  • 興味のあることには異常に固執する。
  • 特定の物や、事にこだわる。
  • 日常やらなくてはならないことを儀式のようにしてしまい、異常にこだわり、必ず同じように行わなければ気がすまない。
○原因は
  • 昔、自閉症は、先天性で遺伝子の異常によって起こるとされてきましたが、近年では自閉症という単一の遺伝子は存在せず、あちらこちらの異常因子が影響しあい、さらに環境という要因が影響を及ぼして自閉症という脳神経発達障害を起こすのではないかと言われるようになってきています。 これをエピジェネティク (Epigenetic) と言います。
  • 最近、自閉症と診断される子供の数が増えてきたので、遺伝子障害説は今では否定されることになりました、その理由は、もし自閉症が遺伝子の問題であった場合、このタイプの障害の子達は結婚をして子孫を残さないので、遺伝子の障害であった場合障害児は必ず減って行くことになります。 しかし自閉症の子供たちは増えているので、遺伝子の問題ではないと言うことになります。
  • ある研究によると、自閉症スペクトラム障害の子達の脳内のセロトニンと、その他の脳内伝達物質の値が異常に高いということが分かりました。
  • 胎児のときに環境要因、例えば、公害や母親の飲酒喫煙などが遺伝子に作用して脳の成長を妨げて、脳内のコミュニケーションを乱してしまう。
○自閉症の症状は年令と共に変化してゆくのでしょうか?
  • 症状は治療をすると年令と共に改善できます。
  • 3才前に言語能力に退化が見られる子は、てんかんなどの症状を起こしやすくなります。
2. アスパーガー症

アスパーガー症は自閉症と同じような症状を呈しますが、自閉症スペクトラム障害のなかでは一番軽い障害で、言葉の遅れは無く、知能 (IQ) も平均かそれ以上ある場合が多くあります。

○症状としては
  • 他の人々の感情が分からない。
  • ボディランゲージが分からない。
  • アイコンタクトを避ける。
  • 一人になりたい、又は人と交流したいのだが仕方が分からない。
  • 非常に狭い範囲のものにしか興味が無い。
  • 話をするときは自分の興味のあるもの又は自分自身のことしか話さない。
  • 話し声、話し方がおかしい。
  • 友達を作れない。
  • 人が多い所では落ち着かない。
  • 不器用。
  • 必ず就寝前には、一定の行為をするなどの儀式に近い日常を崩さない。
  • 固執的な、繰り返しの動きをする。
  • 話すときにリズム、抑揚が無く、一本調子で話す。
  • 声の音量が調節できないので、環境によって不適切になる、例えば、静かな図書館内などで大声で話す。
  • 社会性が無いので孤立し易い。 話すことは自分の興味あることのみで相手のことは考えない。
  • 興味のあることに関しては、膨大な量の情報を持っているので、そのことに関して聞かれたときには延々と話す、しかし、まとまりが無いので結論やポイントが分かり辛い。
  • 幼児期はとても活発だが、運動能力に関しては不得手 (自転車をこぐ、キャッチボールをする、ジャングルジムに登るなど)。
  • 運動能力に関して、成長のマイルストーンをはずして成長の遅れが多く見られる。
  • 歩き方が不自然で弾んだように歩いたり、堅苦しく歩いたりする。
  • 思春期の終わり頃にうつ病になることも多い。
  • ADHD (多動症障害) も併発することが多く見られる。
○原因は
  • 自閉症と同じように、単一の遺伝子障害によって起こるものではないので、いくつかの遺伝子の障害が絡み合ってそれに環境要因が影響を及ぼし傷害を起こす、という説が、今は一般的です。
  • 研究によると、脳のある部分に機能的解剖学的な異常がアスパーガー症の子達には多く発見されたようです。
機能神経科カイロプラクティクにおける自閉症の治療

自閉症、成長障害の治療法なのですが、一般の医学の治療法と我々機能神経科カイロプラクティクの治療は根本的に考え方が違っております。 一般の医学は、基本的に薬物による治療とあわせて数々の社会生活機能、話し方、物理療法などをやっていくのに対して、機能神経科カイロプラクティクは、脳機能の活性化を行う為に、数々の特別なエクササイズ、五感 (視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚) を使った脳への刺激、脳機能向上のためのバランス、コアマッスルトレーニング、背骨調整を行います。 これらによって脳機能を高め、他のスピーチセラピーや心理セラピーなどを行う際に効果が上がるように脳の準備をします。

とても大事なことは早期発見早期治療です。 成長のマイルストーンがとても良い指標になります。 遅れているかもと思ったら一度、機能神経科カイロプラクティクのドクターに相談してください。

Updated on 2013/ 1/ 21

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
TEL:
408-738-0707

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