专栏

カイロプラクティックは面白い!

2013年 6月 18日更新

第13次 : めまい(Dizziness, Vertigo)

ディジィーネス(Dizziness)とヴァーティゴ(Vertigo)は、両方とも「めまい」という言葉になってしまうのですが、実はこれらはまったく異なるものです。

ディジィーネス(Dizziness)とは、気が遠くなる、立ちくらみ、脱力感、不安定感など総てに対して使いますが、ヴァーティゴ(Vertigo)は、景色または自分が回っているような感覚があるときのみに使用します。 景色が回っているのは、平行感覚器や三半規管、小脳などに狂いが生じて眼震を起こしているからです。 これによってめまいや景色の回転感覚を引き起こします。 また自分が回っているような感覚がある場合は、大脳が自分の置かれている位置感覚を失ったときに起こるものなので、景色が回っている症状よりもさらに重症になります。

ディジィーネス(Dizziness)とヴァーティゴ(Vertigo)の症状
  • 景色が回っている、または自分が回っているような感覚がある
  • バランスを崩す
  • 吐き気
  • 不安定感
  • ぼんやり感
  • 立ちくらみ
  • 気が遠くなる
  • 脱力感
  • 疲労感
  • 集中力が無くなる
  • 頭を動かすと視界がかすむ

前回のコラムで、人間がバランス感覚を保っていられるのは、視覚からの情報、筋肉のじん帯のなかにあるポジション感覚器からの信号、そして内耳の平衡感覚器官からの情報を受け取った脳が、これらを分析・調整しているからである、と説明しました。 これらの3つの感覚情報のうち2つが正常に作動しないと、バランス障害となりめまいを起こしてしまいます。

ヴァーティゴ(Vertigo)の特徴は、座っていたり、動き始めや姿勢を変えたりする時に景色もしくは自分が回っているような感覚が起こります。 つまり神経系や平衡感覚器官の異常で眼震を起こし、それによって景色や自分が回転してしまうような感覚が起こるのです。

ヴァーティゴ(Vertigo)の原因となる病気や障害
○良性発作性頭位めまい症(Benign Paroxysmal Positional Vertigo,BPPV)

BPPVは最も多くヴァーティゴ(Vertigo)を引き起こす障害です。 良性といっても、かなりひどいめまいを起こす場合もあります。 BPPVの特徴は、頭のポジションを変えた時に症状が起こることです。 例えばベッドから起き上がる、寝返りを打つ、または首を回す動作をしたとき、などです。 見上げる、または見下ろす動作をしても、めまいが起こる事もあります。

【症状】(以下の症状が大体1分弱続きます)

  • めまい
  • 景色が回る
  • 立ちくらみ
  • 不安定感
  • バランス感覚の喪失
  • めまいからのかすみ目
  • 吐き気、嘔吐
  • 眼震

BPPVは60歳以上の方に多く見られます。 その原因は平衡感覚器官内(三半規管)にある管の中の小さな石のような結晶が定位置から動いてしまい、感覚器を不適当に刺激するためです。 これによってめまいを起こしてしまうのです。

○内耳の炎症(平衡感覚神経炎)

平衡感覚神経の炎症は、そのほとんどがウイルスの感染症によって起こります。 平衡感覚神経は聴覚神経も兼ねているので、炎症を起こすと平衡感覚のみならず聴覚にも障害を起こします。 日常生活において突然発症する事が多く、急激で強いめまいが起こります。たいていの場合、数日間にわたり吐き気、嘔吐、バランス感覚喪失などの症状を伴います。 重症の場合は、安静が必要です。

○メニエー病

内耳のバランス感覚器の中に体液が過剰に作られ、内耳内の圧力が上がって感覚器を圧迫し、めまいを起こします。 めまいは30分から1時間ほど続きます。 症状は耳の中が膨れたような感覚がある、耳鳴り、聴力低下などです。

○偏頭痛性めまい
  • 偏頭痛持ちの方は、頭痛と頭痛の間にめまいを起こす可能性が高いです。
  • めまいは数分から数日続きます。
  • 動きに対して敏感な方が多く、乗り物酔いや船酔いなどになりやすいと危険性が高くなります。
  • ある種の食べ物や睡眠不足、ストレス、生理によるホルモンの変化 などの要因がめまいの引き金となることもあります。
○聴力神経腫

良性の腫瘍が聴力神経にできる病気です。 症状には、めまい、バランス喪失、聴力低下、耳鳴りなどがあります。

○頚椎傷害からのめまい

むち打ち症などにより頚椎を損傷したときに、めまいを起こします。 首の動きによってめまいが引き起こされますが、聴力障害などはありません。 首のケガによって頚骨動脈が圧迫され、脳内の血流が下がるためにめまいを起こします。 また首の筋肉やじん帯内にある位置感覚器(Proprioceptor)から脳への入力信号が狂い、それによって平衡感覚器に異常が生じめまいが起こるのです。

○急激な動きの変化

ローラーコースターや飛行機などに乗っているときに起こるものです。 急激なスピードの変化に感覚器がついていけないときにもめまいは起こります。

めまい特に景色が回るようなヴァーティゴ(Vertigo)の症状がある場合は、悪化する前(自分が回っているように感じる)に、一刻も早く専門家に相談しましょう。 ヴァーティゴ(Vertigo)が原因でバランスを崩して転んだり、落ちたりすると大変危険です。 早期発見そして早期治療がキーとなります。

2013年 6月 18日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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