最新コラム
- 第147回 :
- ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは
バックナンバー
- 第1回 :
- カイロプラクティックとは
- 第2回 :
- 成長のマイルストーン
- 第3回 :
- 右脳と左脳
- 第4回 :
- 脳の働き
- 第5回 :
- 脳の好き嫌いと機能低下したときの状態
- 第6回 :
- 成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法
- 第7回 :
- ストレスって何?
- 第8回 :
- 自閉症スペクトラム障害
- 第9回 :
- 注意欠陥多動性障害 (Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD)
- 第10回 :
- 学習障害 (Learning Disability)
- 第11回 :
- 強迫反応障害 (OCD Obsessive Compulsive Disorder)
- 第12回 :
- バランス感覚障害
- 第13回 :
- めまい(Dizziness, Vertigo)
- 第14回 :
- てんかんと痙攣発作症状 (Epilepsy and Seizure)
- 第15回 :
- 脳震とう (Concussion) とスポーツ、セコンドインパクト症候群 (Second Impact Syndrome)
- 第16回 :
- 慢性疲労症候群 (Chronic Fatigue Syndrome, CFS)
- 第17回 :
- 脳性まひ
- 第18回 :
- 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
- 第19回 :
- 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (後編)
- 第20回 :
- 身体の成長 - 特に粗大な運動機能 (Gross Motor Skill) について
- 第21回 :
- 身体の成長 - 繊細な運動機能 (Fine Motor Skill)
- 第22回 :
- 身体の成長 - 言語 (Language) と話し方 (Speech)
- 第23回 :
- 身体の成長 - 認識力 (Cognitive) と感覚 (Sensory)
- 第24回 :
- 身体の成長 - 社会性 (Social) と感情 (Emotional)
- 第25回 :
- 身体の成長 - 知能の成長
- 第26回 :
- 身体の成長 - 聴力
- 第27回 :
- 身体の成長 - 読解力 (Reading)
- 第28回 :
- 身体の成長 - 免疫機能 (Immune System)
- 第29回 :
- 身体の成長 - 知能指数(IQ, Intelligence Quotient)と感情指数(EQ Emotional Intelligence)
- 第30回 :
- 身体の成長 - ハンド・アイ・コーディネーション(Hand-Eye Coordination)
- 第31回 :
- 身体の成長 - コーディネーション発達障害 (Developmental Coordination Disorder)
- 第32回 :
- 身体、精神の成長 - 選択性緘黙症(Selective Mutism セレクティブミューティズム)
- 第33回 :
- 身体と精神の成長 - トゥレット症(Tourette Syndrome)
- 第34回 :
- 身体と精神の成長 - アスパーガー症(Asperger Syndrome)
- 第35回 :
- 身体精神の成長 - 広範囲の成長障害(PDD-NOS, Pervasive Development Disorder- Not Otherwise Specified)
- 第36回 :
- 身体、精神の成長 - 小児崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder)またはヘラー症候群(Heller's Syndrome)
- 第37回 :
- 身体と精神の成長 - 聴覚解析障害(Auditory Processing Disorder, APD)
- 第38回 :
- 五感 - 嗅覚と味覚
- 第39回 :
- 五感 - 味覚
- 第40回 :
- 五感 - 聴覚(Auditory System)
- 第41回 :
- 五感 - 視覚 ~前編~
- 第42回 :
- 五感 - 視覚 ~後編~
- 第43回 :
- 五感:触覚 ①痛みと温度感覚
- 第44回 :
- 五感:触覚 ②大雑把な触覚(Crude touch)、繊細な触覚(Fine touch)、振動(Vibration)、体の部分の位置感覚(Joint position)
- 第45回 :
- 脳神経(Cranial Nerve)Cranial Nerve #1(CN 1)嗅覚神経(Olfactory Nerve)
- 第46回 :
- 脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
- 第47回 :
- 脳神経 第3番 眼動神経(Oculomotor Nerve, CN 3)
- 第48回 :
- 偏頭痛やむち打ちが原因で、物が二重に見える?
- 第49回 :
- 顔を触るだけで痛い? それ三叉神経異常かも?
- 第50回 :
- 味覚や聴力障害も引き起こす「顔面麻痺」
- 第51回 :
- 立っていられない!耳鳴りがする!バランスと聴力を支配する 脳神経8番 内耳神経(Vestibulocochlear Nerve)
- 第52回 :
- ”オエッ”とえずくのは健康な証拠!? 脳神経第9番 舌咽神経(Glossopharyngeal Nerve)
- 第53回 :
- ”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)
- 第54回 :
- 四十肩? その痛み脊髄副神経が原因かも!?脳神経第11番 脊髄副神経(Spinal Accessary Nerve)
- 第55回 :
- 言語や嚥下(えんげ)などを司る脳神経第12番:舌下神経(Hypoglossal Nerve)
- 第56回 :
- 戦う。逃げる。人類を繁栄させてきた~自律神経「交感神経」~
- 第57回 :
- 休む。消化する。体をリラックスさせる~自律神経「副交感神経」~
- 第58回 :
- 神経性膀胱症(Neurogenic Bladder)
- 第59回 :
- 脚の脱力感や痺れにご用心!末梢神経~大腿神経(Femoral Nerve)~
- 第60回 :
- お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
- 第61回 :
- 息を吸うだけでイタタタタ!肋間筋肉・神経痛
- 第62回 :
- スポーツマンもオフィスワーカーも要注意!首、肩、腕の神経を圧迫する「腕神経叢(わんしんけいそう)」
- 第63回 :
- 指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害
- 第64回 :
- 肩の痺れや脱力感を感じたら!腋窩(えきか)神経の損傷かも?
- 第65回 :
- 過度な筋トレにご注意! 肘や前腕をコントロールする筋皮神経
- 第66回 :
- 手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷
- 第67回 :
- 正中神経が引き起こす「指」「腕」「肩」の痺れにご注意
- 第68回 :
- “まぶたのぴくぴく” から冠状動脈痙攣まで。筋肉の痙攣
- 第69回 :
- 糖質制限する前に知っておきたい!GIとGLの違いとは
- 第70回 :
- テレビゲームでも乗り物酔いが起こる!?
- 第71回 :
- アメリカの健康保険について
- 第72回 :
- 交通事故の治療に不可欠な「自動車保険」について
- 第73回 :
- 子どもに多い斜視。脳の成長とともに解消することも。
- 第74回 :
- 寝違えも「斜頸」のひとつ!異変を感じたら早めの診察を。
- 第75回 :
- 旨みの素!MSGの隠れた問題とは
- 第76回 :
- 百害あって一利なし!人工トランス脂肪酸
- 第77回 :
- グルテンが引き起こすさまざまな病気
- 第78回 :
- ガムでお馴染み。キシリトールのメリット・デメリット
- 第79回 :
- 肩がポキポキと鳴る?それ関節炎かも。
- 第80回 :
- 悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎
- 第81回 :
- 40%は遺伝が原因?「関節変形性乾癬(かんせん)」
- 第82回 :
- 12時間痛みが続くことも!痛風とは
- 第83回 :
- 腰痛から目の疾患まで引き起こす「強直性関節炎」とは?
- 第84回 :
- 感染症のあとに併発する「反応性関節炎」とは?
- 第85回 :
- 生後6カ月を過ぎた“モロ反射”の弊害とは?
- 第86回 :
- 大人に悪影響を及ぼす“強直性迷路反射”とは?
- 第87回 :
- 「はいはい期」まで残っていたら注意!「非対称強直性頸反射」
- 第88回 :
- リューマチと並び、最も多い「変形性関節炎」とは
- 第89回 :
- 女性患者は男性の2~3倍!リューマチ性関節炎
- 第90回 :
- 16歳以下の子どもがかかるリューマチ病
- 第91回 :
- バクテリアで発症!敗血症性関節炎
- 第92回 :
- 手や足のちくちく感に要注意!
- 第93回 :
- 24時間営業!身体の解毒作用とは
- 第94回 :
- 気になる“まぶた”のピクピク!ほかの病気の兆候かも?
- 第95回 :
- ウイルスやガンと闘う!免疫機能
- 第96回 :
- 骨の成長や骨密度維持に欠かせない!「カルシウム」
- 第97回 :
- 野菜をたっぷり摂って、カリウム不足解消!
- 第98回 :
- 体に不可欠なミネラル。成長や細胞修理を促す「リン」とは
- 第99回 :
- 体に不可欠なミネラル2。解毒作用や代謝を促す「イオウ」とは
- 第100回 :
- 高齢者の認識機能維持にも有効な「鉄分」
- 第101回 :
- 甲状腺ホルモンを作るミネラル。「ヨウ素」の摂取量や欠乏症状は?
- 第102回 :
- 風邪の治りが3割も早くなる!? 必須ミネラル「亜鉛」とは
- 第103回 :
- 体を形成する「マグネシウム」。食生活によっては不足する場合も!
- 第104回 :
- 脳機能向上や心臓病予防に効果!「セレニウム」とは
- 第105回 :
- インシュリン機能を高める「クロム」とは
- 第106回 :
- 必須アミノ酸①「記憶や学習に関与するフェニールアラニン」
- 第107回 :
- 必須アミノ酸②「アスリートの強い味方。筋肉の代謝や回復を調整するバリン」
- 第108回 :
- 必須アミノ酸③「美容に欠かせない!コラーゲンの素を生成するスレオニン」
- 第109回 :
- 必須アミノ酸④「快感ホルモン“セラトニン”を作るトリプトファン」
- 第110回 :
- 必須アミノ酸⑤ 抗酸化作用や代謝促進など、マルチに活躍する物質「メサイオニン」
- 第111回 :
- 必須アミノ酸⑥質の良い筋肉を作る「リューシン」
- 第112回 :
- 必須アミノ酸⑦筋肉の疲労回復やアンモニアを解毒する「アイソリューシン」
- 第113回 :
- 必須アミノ酸⑧ケガや術後の回復をサポートするライシン
- 第114回 :
- 必須アミノ酸⑨貧血や関節痛に効果のある「ヒスティディン」
- 第115回 :
- 一度発症すると再発の可能性大!「口唇ヘルペス」
- 第116回 :
- 「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨
- 第117回 :
- セサモイドの炎症
- 第118回 :
- セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
- 第119回 :
- 「O脚」の原因や症状、治療法について
- 第120回 :
- 「X脚」の原因や症状、治療法について
- 第121回 :
- 心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
- 第122回 :
- “サイレントキラー” 高血圧とは
- 第123回 :
- 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
- 第124回 :
- 「リーキーガット症候群」とは
- 第125回 :
- 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
- 第126回 :
- 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
- 第127回 :
- 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
- 第128回 :
- 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- 第129回 :
- 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
- 第130回 :
- スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
- 第131回 :
- 長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
- 第132回 :
- 運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
- 第133回 :
- 歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
- 第134回 :
- 足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
- 第135回 :
- 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
- 第136回 :
- 虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
- 第137回 :
- 脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
- 第138回 :
- その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
- 第139回 :
- げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
- 第140回 :
- 胸やけが1週間続いたら、診察を
- 第141回 :
- 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
- 第142回 :
- あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
- 第143回 :
- まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
- 第144回 :
- 子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
- 第145回 :
- 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- 第146回 :
- 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- 第147回 :
- ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは
カイロプラクティックは面白い!
カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力
第2回 : 成長のマイルストーン
子供の成長障害症 (自閉症、ADHDなど) における脳の成長遅れのサインは、かなり早い時期からその予兆を見せるものです。 この予兆は成長のマイルストーン (指標) を見ることによって、早い時期に予想でき対策も立てられるようになります。
科学者たちは、脳の成長のタイミングが壊れることによって成長障害症を引き起こすことは間違いないと理解しています。 しかし、その原因というのはいまだに解明できていないのです。 通常、感覚的な刺激と行動は、決していい加減な時期に起こっているわけではなく、感覚器は外的刺激 (視覚、聴覚をなど) を受け取り、その信号を大脳の特定な部分に送ることによって、その大脳の部分がこのときに発達を遂げるということを繰り返して成長をしてゆきます。 新しい機能がさらに新しい機能の発達を促す、この繰り返しです。 これは正確に脳内に組み込まれたスケジュールに沿って行われなければなりません。 ゆえに、このマイルストーンが重要な意味を持つようになるのです。 もしマイルストーンをチェックして遅れがあったならば、脳の成長過程のスケジュールが正常に機能していないということになります。 つまり、特定の脳の部分が成長する時期を外してしまったことになり、その後の全ての脳の成長へ影響を及ぼすことになってしまいます。
私たち、機能神経科カイロプラクター (Chiropractic Functional Neurologist) は、これらのサインをいち早く読み取り治療に役立ててゆくのです。
それでは、発達の過程によって起こる成長のマイルストーンを下記に挙げてみましょう。
- 頭蓋骨の頭頂後部隙間がふさがる
- 腹ばいにしたとき頭を45度に持ち上げることが出来る
- 近くにある物を見るようになる
- 笑う
- 音のした方に首をまわす
- クーと言うようになる
- 泣き方の違いによって意思を伝えようとする
- 仰向けにして両手を持って起こしてあげると頭を持ち上げておきるようになる (起きない事をヘッドラグと言います)
- 体重が出生時の2倍になる
- 座らせてあげるとそのまま真っ直ぐに座っていられる
- 腹ばいにしたとき頭を90度に持ち上げることが出来る
- ものに手を伸ばして触ろうとする
- 物をつかんだり、離したりする
- 物を口に入れることができる
- 夜9時~10時間眠れる (プラス2回の昼寝)
- 至近距離の視界がしっかりしてくる
- 親とのアイコンタクトが増えてくる
- ヘッドラグがなくなる (※ 4ヶ月を過ぎてもヘッドラグが残っていると、成長障害症になる確率が非常に高くなります。)
- 大きな声で笑う
- 仰向けからうつ伏せに転がれる
- 手と目のコーディネーションがしっかりしてくる
- いろいろな音を出して意思の疎通をしようとする
- 声色の違いに反応する
- 物音のした方に顔を向ける
- 話しかけると笑う
- 手振り、身振りにて欲しい物を教える
- 片手からもう一方の手に物を移せる
- うつ伏せにて頭、胸を持ち上げられる
- 夜6時~8時間眠る
- 体重が出生時2倍になっていなかったら問題がある
- 人見知りをするようになる
- 動作を真似るようになる
- 両親が分かるようになる
- 落としたものを拾えるようになる
- 自分の名前が呼ばれると反応する
- 4種類以上の音を言うようになる
- ダ、バ、カなどの音を使う
- 自分の声、親の声を聞くようになる
- 聞いた音をまねしようとする
- いないいないバーなどのゲームをするようになる
- 体重が1日15㎎くらい増える
- ハイハイが出来るようになる
- 長く座ってていられる
- 親指と人差し指にて物をつまめる
- 自分で食べ物を手で食べられる
- 物を投げたり、振ったり出来る
- 遠近感を持つようになる
- 簡単な指示に反応できる
- 名前を呼ばれると反応する
- バイバイと手を振れる
- 体重が出生時の3倍になる
- 背丈が出生時の1.5倍になる
- 1~8本の歯が生えてくる
- つかまり歩き又は、一人で歩ける
- 一人で座ることが出来る
- 親指と人差し指にてきっちりと物をつまめる
- 夜は8時~10時間寝る、昼寝は1~2回
- 自分の名前が分かるようになり、呼ばれると振り向く
- ママ、パパと言えるようになる、そのほかに2~3の言葉を言えるようになる
- よく知っている言葉を真似たり、動物のまねをする
- 簡単な指示が分かるようになる、例えば、ここにいらっしゃいなど手を振ったり出来る、バイバイが分かるようになる
- しっかりとしたアイコンタクトをするようになり、よく知っている人にはなつくようになる
- ドアベルや、犬のほえ声などに反応する
- 物と単語、名前が一致してくる
- No の意味がわかってくる
- 多くの言葉を理解するようになる
- 物を指差すことが出来る
- 頭蓋骨の頭頂前部の隙間がふさがる
- 走ることが出来るがぎこちない、よく転ぶ
- いすに一人で座れる
- 手を引かれて階段を登る事が出来る
- スプーンや、コップを使って一人で食事が出来る
- 物語を聞いたり、絵を見たり出来る
- 1~2つ体の部分を言うことが出来る
- 靴下、帽子、などを一人で脱げる
- 5~10の言葉を使って話せる
- もっとなどの言葉を使って欲しいということを表現する
- 欲しいものを指を指して教える
- 二つの言葉を合わせて話すようになる
- 自分の知っているからだの部分を指しながら名前を言う
- 自分のしている人たちや、物を写真で見て分かるようになる
- 自分の知っているものなら言われたら取ってこれるようになる
- 音まねや動物のまねがより正確に出来るようになる
- 簡単な歌を歌ったり、ハミングできる
- ドアの取っ手を一人で回せる
- 本を1ページずつ見てゆける
- バランスを崩さずにボールを蹴れる
- 床から物をバランスを崩さずに拾える (大体生後15か月くらいでこれはできるようになりますが、もし2才になっても出来ないと問題があります)
- 大体歯が16本生えている
- この年令で大人になったときの背丈の半分の身長
- 服を自分で着れる
- のどが渇いた、お腹がすいたなどを教えられる
- 大人の視力になる
- 2~3の単語を使って会話が出来る
- 200~300の語彙がある、通常使用するのは約150語くらい
- 欲しいもの、やりたい事を指を指すのではなく、言葉によって教える
- “なぜ” という質問を頻繁にするようになる
- 簡単な質問や、指示が理解できるようになる
- 家族などの名前を覚えている
- 語彙が400語ある
- Yesの意味でNoと言う
- 自分のことを “ぼく、わたし” など名前の替わりに呼ぶ
- 短い文書で話せるようになる
- 過去形や複数形を使って話が出来る
- 少なくとも3つの色を識別できる
- 大きい小さいの違いが分かる
- 話していることが他の人たちにも理解出来るようになる
- 語彙は1000語
- 少なくとも色の名前を1色は言え、色の違いがはっきり分かるようになる
- 夜昼、男の子女の子、などの概念が理解できる
- 2段階の指示、例えば、おもちゃを隣の部屋から取ってきて、この箱にいれて、など
- 好きな歌を歌える
- たくさんしゃべる
- 身長が出生時の2倍に成長する
- 片足にてバランスを崩すことなくジャンプできる
- ボールをオーバーハンドにて投げられる
- 絵などをはさみを使って切り取ることが出来る
- 語彙は1500語
- 4~5個の単語を使った文章にて話せる
- Who、What、Whereの質問が理解できる
- 円、四角などの基本的な図形を識別できる
- 想像、概念を話し始める
- 図形、直線などを描きはじめる
- 短い物語を集中して聞けるようになり、質問に答えられる
- 学校、家庭にての会話がしっかり聞けて分かるようになる
- 語彙2000語
- 5~6の単語を使って話を出来る
- 複雑な文章形を使って話が出来る、例えば、原因と結果、時間の関係を表したりして表現できる
- 過去形、現在形、未来系の文章を使い分ける
- 10まで数えることが出来る
- 物が何でできているか、何に使うものかを理解出来るようになる
- 物の空間的な関係が分かってくる、遠い、近い、上、下など
- 反対という概念が理解できる、硬い、軟らかい、長い、短いなど
- 知識を得るために質問をするようになる
- 自分の右、左が分かってくる
- 自分の感情、夢などを表現できる
- 例を示せば、文字をコピーできる
このように、子供の成長過程には一つ一つ、決まった時期に起こらなければならないマイルストーンがあります。 このマイルストーンは、遅くても早すぎてもいけないものです、ご心配な点があれば是非ご相談ください。
子供たちへの治療は、背骨の調整はもちろん、成長の障害になっている要因を調べます。 例えば、ある時期にあってはいけない反射を調べ、それを消してゆき成長を促すなど、多岐にわたります。
子供が心身共に健やかに育って欲しいというのは親として、私たち大人にとっても大きな願いです。 薬物などの化学療法ではなく、体の不調和を治す事によってより健康な成長を起こしてゆきたいと思っています。
2012年 6月 29日更新
Columnist's Profile
- Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)
空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。
バックナンバー
BACK ISSUES- 第1回 : カイロプラクティックとは
- 第2回 : 成長のマイルストーン
- 第3回 : 右脳と左脳
- 第4回 : 脳の働き
- 第5回 : 脳の好き嫌いと機能低下したときの状態
- 第6回 : 成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法
- 第7回 : ストレスって何?
- 第8回 : 自閉症スペクトラム障害
- 第9回 : 注意欠陥多動性障害 (Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD)
- 第10回 : 学習障害 (Learning Disability)
- 第11回 : 強迫反応障害 (OCD Obsessive Compulsive Disorder)
- 第12回 : バランス感覚障害
- 第13回 : めまい(Dizziness, Vertigo)
- 第14回 : てんかんと痙攣発作症状 (Epilepsy and Seizure)
- 第15回 : 脳震とう (Concussion) とスポーツ、セコンドインパクト症候群 (Second Impact Syndrome)
- 第16回 : 慢性疲労症候群 (Chronic Fatigue Syndrome, CFS)
- 第17回 : 脳性まひ
- 第18回 : 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
- 第19回 : 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (後編)
- 第20回 : 身体の成長 - 特に粗大な運動機能 (Gross Motor Skill) について
- 第21回 : 身体の成長 - 繊細な運動機能 (Fine Motor Skill)
- 第22回 : 身体の成長 - 言語 (Language) と話し方 (Speech)
- 第23回 : 身体の成長 - 認識力 (Cognitive) と感覚 (Sensory)
- 第24回 : 身体の成長 - 社会性 (Social) と感情 (Emotional)
- 第25回 : 身体の成長 - 知能の成長
- 第26回 : 身体の成長 - 聴力
- 第27回 : 身体の成長 - 読解力 (Reading)
- 第28回 : 身体の成長 - 免疫機能 (Immune System)
- 第29回 : 身体の成長 - 知能指数(IQ, Intelligence Quotient)と感情指数(EQ Emotional Intelligence)
- 第30回 : 身体の成長 - ハンド・アイ・コーディネーション(Hand-Eye Coordination)
- 第31回 : 身体の成長 - コーディネーション発達障害 (Developmental Coordination Disorder)
- 第32回 : 身体、精神の成長 - 選択性緘黙症(Selective Mutism セレクティブミューティズム)
- 第33回 : 身体と精神の成長 - トゥレット症(Tourette Syndrome)
- 第34回 : 身体と精神の成長 - アスパーガー症(Asperger Syndrome)
- 第35回 : 身体精神の成長 - 広範囲の成長障害(PDD-NOS, Pervasive Development Disorder- Not Otherwise Specified)
- 第36回 : 身体、精神の成長 - 小児崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder)またはヘラー症候群(Heller's Syndrome)
- 第37回 : 身体と精神の成長 - 聴覚解析障害(Auditory Processing Disorder, APD)
- 第38回 : 五感 - 嗅覚と味覚
- 第39回 : 五感 - 味覚
- 第40回 : 五感 - 聴覚(Auditory System)
- 第41回 : 五感 - 視覚 ~前編~
- 第42回 : 五感 - 視覚 ~後編~
- 第43回 : 五感:触覚 ①痛みと温度感覚
- 第44回 : 五感:触覚 ②大雑把な触覚(Crude touch)、繊細な触覚(Fine touch)、振動(Vibration)、体の部分の位置感覚(Joint position)
- 第45回 : 脳神経(Cranial Nerve)Cranial Nerve #1(CN 1)嗅覚神経(Olfactory Nerve)
- 第46回 : 脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
- 第47回 : 脳神経 第3番 眼動神経(Oculomotor Nerve, CN 3)
- 第48回 : 偏頭痛やむち打ちが原因で、物が二重に見える?
- 第49回 : 顔を触るだけで痛い? それ三叉神経異常かも?
- 第50回 : 味覚や聴力障害も引き起こす「顔面麻痺」
- 第51回 : 立っていられない!耳鳴りがする!バランスと聴力を支配する 脳神経8番 内耳神経(Vestibulocochlear Nerve)
- 第52回 : ”オエッ”とえずくのは健康な証拠!? 脳神経第9番 舌咽神経(Glossopharyngeal Nerve)
- 第53回 : ”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)
- 第54回 : 四十肩? その痛み脊髄副神経が原因かも!?脳神経第11番 脊髄副神経(Spinal Accessary Nerve)
- 第55回 : 言語や嚥下(えんげ)などを司る脳神経第12番:舌下神経(Hypoglossal Nerve)
- 第56回 : 戦う。逃げる。人類を繁栄させてきた~自律神経「交感神経」~
- 第57回 : 休む。消化する。体をリラックスさせる~自律神経「副交感神経」~
- 第58回 : 神経性膀胱症(Neurogenic Bladder)
- 第59回 : 脚の脱力感や痺れにご用心!末梢神経~大腿神経(Femoral Nerve)~
- 第60回 : お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
- 第61回 : 息を吸うだけでイタタタタ!肋間筋肉・神経痛
- 第62回 : スポーツマンもオフィスワーカーも要注意!首、肩、腕の神経を圧迫する「腕神経叢(わんしんけいそう)」
- 第63回 : 指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害
- 第64回 : 肩の痺れや脱力感を感じたら!腋窩(えきか)神経の損傷かも?
- 第65回 : 過度な筋トレにご注意! 肘や前腕をコントロールする筋皮神経
- 第66回 : 手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷
- 第67回 : 正中神経が引き起こす「指」「腕」「肩」の痺れにご注意
- 第68回 : “まぶたのぴくぴく” から冠状動脈痙攣まで。筋肉の痙攣
- 第69回 : 糖質制限する前に知っておきたい!GIとGLの違いとは
- 第70回 : テレビゲームでも乗り物酔いが起こる!?
- 第71回 : アメリカの健康保険について
- 第72回 : 交通事故の治療に不可欠な「自動車保険」について
- 第73回 : 子どもに多い斜視。脳の成長とともに解消することも。
- 第74回 : 寝違えも「斜頸」のひとつ!異変を感じたら早めの診察を。
- 第75回 : 旨みの素!MSGの隠れた問題とは
- 第76回 : 百害あって一利なし!人工トランス脂肪酸
- 第77回 : グルテンが引き起こすさまざまな病気
- 第78回 : ガムでお馴染み。キシリトールのメリット・デメリット
- 第79回 : 肩がポキポキと鳴る?それ関節炎かも。
- 第80回 : 悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎
- 第81回 : 40%は遺伝が原因?「関節変形性乾癬(かんせん)」
- 第82回 : 12時間痛みが続くことも!痛風とは
- 第83回 : 腰痛から目の疾患まで引き起こす「強直性関節炎」とは?
- 第84回 : 感染症のあとに併発する「反応性関節炎」とは?
- 第85回 : 生後6カ月を過ぎた“モロ反射”の弊害とは?
- 第86回 : 大人に悪影響を及ぼす“強直性迷路反射”とは?
- 第87回 : 「はいはい期」まで残っていたら注意!「非対称強直性頸反射」
- 第88回 : リューマチと並び、最も多い「変形性関節炎」とは
- 第89回 : 女性患者は男性の2~3倍!リューマチ性関節炎
- 第90回 : 16歳以下の子どもがかかるリューマチ病
- 第91回 : バクテリアで発症!敗血症性関節炎
- 第92回 : 手や足のちくちく感に要注意!
- 第93回 : 24時間営業!身体の解毒作用とは
- 第94回 : 気になる“まぶた”のピクピク!ほかの病気の兆候かも?
- 第95回 : ウイルスやガンと闘う!免疫機能
- 第96回 : 骨の成長や骨密度維持に欠かせない!「カルシウム」
- 第97回 : 野菜をたっぷり摂って、カリウム不足解消!
- 第98回 : 体に不可欠なミネラル。成長や細胞修理を促す「リン」とは
- 第99回 : 体に不可欠なミネラル2。解毒作用や代謝を促す「イオウ」とは
- 第100回 : 高齢者の認識機能維持にも有効な「鉄分」
- 第101回 : 甲状腺ホルモンを作るミネラル。「ヨウ素」の摂取量や欠乏症状は?
- 第102回 : 風邪の治りが3割も早くなる!? 必須ミネラル「亜鉛」とは
- 第103回 : 体を形成する「マグネシウム」。食生活によっては不足する場合も!
- 第104回 : 脳機能向上や心臓病予防に効果!「セレニウム」とは
- 第105回 : インシュリン機能を高める「クロム」とは
- 第106回 : 必須アミノ酸①「記憶や学習に関与するフェニールアラニン」
- 第107回 : 必須アミノ酸②「アスリートの強い味方。筋肉の代謝や回復を調整するバリン」
- 第108回 : 必須アミノ酸③「美容に欠かせない!コラーゲンの素を生成するスレオニン」
- 第109回 : 必須アミノ酸④「快感ホルモン“セラトニン”を作るトリプトファン」
- 第110回 : 必須アミノ酸⑤ 抗酸化作用や代謝促進など、マルチに活躍する物質「メサイオニン」
- 第111回 : 必須アミノ酸⑥質の良い筋肉を作る「リューシン」
- 第112回 : 必須アミノ酸⑦筋肉の疲労回復やアンモニアを解毒する「アイソリューシン」
- 第113回 : 必須アミノ酸⑧ケガや術後の回復をサポートするライシン
- 第114回 : 必須アミノ酸⑨貧血や関節痛に効果のある「ヒスティディン」
- 第115回 : 一度発症すると再発の可能性大!「口唇ヘルペス」
- 第116回 : 「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨
- 第117回 : セサモイドの炎症
- 第118回 : セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
- 第119回 : 「O脚」の原因や症状、治療法について
- 第120回 : 「X脚」の原因や症状、治療法について
- 第121回 : 心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
- 第122回 : “サイレントキラー” 高血圧とは
- 第123回 : 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
- 第124回 : 「リーキーガット症候群」とは
- 第125回 : 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
- 第126回 : 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
- 第127回 : 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
- 第128回 : 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- 第129回 : 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
- 第130回 : スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
- 第131回 : 長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
- 第132回 : 運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
- 第133回 : 歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
- 第134回 : 足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
- 第135回 : 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
- 第136回 : 虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
- 第137回 : 脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
- 第138回 : その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
- 第139回 : げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
- 第140回 : 胸やけが1週間続いたら、診察を
- 第141回 : 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
- 第142回 : あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
- 第143回 : まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
- 第144回 : 子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
- 第145回 : 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- 第146回 : 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- 第147回 : ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは