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カイロプラクティックは面白い!

Updated on 2020/12/ 15

Vol.99 : 体に不可欠なミネラル2。解毒作用や代謝を促す「イオウ」とは

イオウ(Sulfur)は、人間に必要なミネラルで、人体を形作っているほとんどのたんぱく質に含まれており、その重さは体重の0.3%程度です。必要な摂取量は公式には定められていませんが、専門家は、1日当たり成人で800~900mg、妊婦の場合は1,200mgを勧めています。

体内での役割
  • 解毒作用(デトックス)
    • デトックスする時に使われる主要物質グルタサイオン(Glutathione)は、イオウを含んでいます。
  • 必須ビタミン、アミノ酸を形成。
    • このアミノ酸は体内で多くのたんぱく質を作っています。
    • ケラチン(Keratin)というたんぱく質は、皮膚、髪の毛、爪、歯のエナメル質を作るために必須な物質です。
  • 脂肪や炭水化物の代謝を行う。
  • 皮膚などを健康に保つ。
  • バクテリア、カビ類を除去する。
  • 軟骨、関節を健康に保つ。
    • 軟骨などを健康に保つ物質であるグルコサミンやコンドロイティンは、イオウを含んでいます。
イオウが多く含まれる食物
  • タマネギ
    • タマネギの中のイオウ成分(Allium)はあまり熱に強くないので、長く調理をしてしまうと効力がなくなってしまいます。
  • ニンニク
  • リーク(ポロネギ)
  • カリフラワー
  • ブロッコリー
  • アスパラガス
    • 良いイオウを含む食品ですが、さらにリコピン(Lycopene)と言う強い抗酸化作用を持った成分も含んでいます。
  • 内臓肉
  • 魚(タラ類、貝類、カニ、ホタテ)
    • オメガ3を含んでいるので抗酸化作用が期待できます。
    • メサイオニン(Methionine)というイオウを多く含む成分が含まれており、免疫機能を強くしたり抗酸化作用を助けたりする働きをします。
  • ドライフルーツ
    • イチジク、アプリコット、桃
  • 穀類
    • 大豆、黒豆など

イオウは、効果のわりに軽視されがちなミネラルですが、体内の解毒作用やたんぱく質、脂肪、炭水化物の代謝に深く関係しています。バランスの良い食事をしていれば不足することはあまりないのですが、不足してしまうと、解毒機能やたんぱく質などの代謝に影響が出てしまう可能性があります。バランスの取れた食事を心がけてください。

Updated on 2020/12/ 15

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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