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カイロプラクティックは面白い!
カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力
Vol.73 : 子どもに多い斜視。脳の成長とともに解消することも。
斜視(Crossed Eye、Strabismus)とは、正対して見たときにその人の目が真っ直ぐに並んでいない状態のことです。つまり正対して目を合わせようとしたときに、片方の目が彼方の方を向いてしまうことになります。これは、神経または眼球に付いている6つの筋肉のバランスが崩れてしまうために、目が同じ方向を見ることができないのです。要するに、斜視は大脳と眼球の筋肉の間に起こったミスコミュニケーションにより、眼球がうまく動かなくなり、そのため目が同じ方向に並ばなくなってしまう状態です。大体アメリカでは、人口の2%~5%(500万人~1500万人)が斜視と言われています。
斜視はほとんどの場合6歳以下の子供に現れ、3歳くらいがもっとも多いです。通常、赤ちゃんは生後3カ月から4カ月で近くにある小さい物に焦点を合わせ、生後6カ月になると遠い物や近い物の両方に焦点を合わせることができるようになります。もし生後6カ月以下で斜視があっても、その場合は一過性で、子供の大脳がまだ十分に発達しておらず、眼球の筋肉とコミュニケーションがうまく取れないことがあるので、脳の成長と共に斜視は解消することが多いです。
-
図1 眼球の6つの筋肉。
画像出典:ALS News today
ALS News today
- 眼球が同じ方向を向いていない。
- 目の動きが協調していない。
- 物を見る時に頭を傾けて見る。
- 遠近感覚が鈍い。
- 片目だけ目を細めて見る。
- 視力の低下。
- 物が二重に見える。
- 目の疲労や頭痛がある。
- 目のゆがみ頭を傾けて物を見るようになる。
図2 斜視の種類。眼球のずれた方向によって4種類あります。
画像出典:Optometry Student.com
The Basic of the strabismus exam
斜視には、どの眼球筋が影響を受けるかによって、いくつかタイプに分かれます。右の図を参照してください。
- イソトロピア(Esotropia)眼球が内側にずれている。
- エクソトロピア(Exotropia)眼球が外側にずれている
- ハイパートロピア(Hyperopia)眼球が上側にずれている。
- ハイポトロピア(Hypotropia)眼球が下方にずれている。
- 家族に斜視の方がいると可能性は高くなる。原因の約30%は遺伝によるもので最も多い。
- 脳障害、脳腫瘍。
- 卒中の経験者。
- 脳震盪など脳のケガをしたことがある。
- 遠視。
- 糖尿病。
- 40%~60%の脳性麻痺の方が斜視である。
- 20%~60%のダウン症の子供が斜視である。
- 水頭症。
- 脳腫瘍。
- 矯正されていない遠視。
- 卒中。
- 頭部のケガ。
- 神経障害。
もし斜視が治療されずにいると、以下のような症状を起こすことがあります。
- 眼精疲労。
- 視力がぼやけるため、学校の勉強や職場などで障害が出る。
- 疲労。
- 頭痛。
- 物が二重に見える。
- 立体的な感覚が低下する。
- 弱視。
弱視(Ambryopia)を引き起こす理由としては、脳は物が二重に見えることをとても嫌うため、目がちゃんと並んでいないと2つのイメージが目から脳へ送られてしまいます、そうすると、脳は混乱を起こし脳内では1つのイメージに統一しようとします。つまり片方の視力を無視しようとするのです。これが長く続くようになると弱視となり、片目の視力をなくしてしまうことになります。
ほとんどの斜視は、一目で眼球がずれていると分かる症状なのですが、目を強制的にテストによって動かさないと分からないこともあるので、専門家にかかることをお勧めします。これらのテストは、脳の機能の状態をよく表すので、私たち機能神経科カイロプラクターも頻繁に使用して診断を行なっています。
Updated on 2018/ 8/ 31
Columnist's Profile
- Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)
空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。
Hiro Sugawara, D.C.
- TEL:
- 408-738-0707
Please click here for more details about Hiro Sugawara, D.C..
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- Vol.117 : セサモイドの炎症
- Vol.118 : セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
- Vol.119 : 「O脚」の原因や症状、治療法について
- Vol.120 : 「X脚」の原因や症状、治療法について
- Vol.121 : 心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
- Vol.122 : “サイレントキラー” 高血圧とは
- Vol.123 : 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
- Vol.124 : 「リーキーガット症候群」とは
- Vol.125 : 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
- Vol.126 : 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
- Vol.127 : 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
- Vol.128 : 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- Vol.129 : 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
- Vol.130 : スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
- Vol.131 : 長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
- Vol.132 : 運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
- Vol.133 : 歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
- Vol.134 : 足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
- Vol.135 : 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
- Vol.136 : 虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
- Vol.137 : 脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
- Vol.138 : その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
- Vol.139 : げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
- Vol.140 : 胸やけが1週間続いたら、診察を
- Vol.141 : 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
- Vol.142 : あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
- Vol.143 : まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
- Vol.144 : 子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
- Vol.145 : 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- Vol.146 : 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- Vol.147 : ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは