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カイロプラクティックは面白い!

2023年 7月 12日更新

第130次 : スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」

アッパークロス症候群(Upper Cross Syndrome)とは、上半身の肩、首、胸の筋肉のバランスが崩れることで、ある筋肉はとても硬く、ある筋肉は弱くなり、健康を害してしまう病気です。

具体的には、首の後ろの筋肉と胸筋がとても硬くなり、一方、首の屈筋と上体の肩甲骨辺りの筋肉は弱くなります。この硬い筋肉同士と弱くなった筋肉を結ぶと「X」ができます。これが病名の由来です。これらの筋肉が調和を欠いてしまい、時にはとても痛みを伴う症状が出るのです。

硬直する筋肉の部位
  • 後頭部の筋肉 (Suboccipital)
  • 上部の僧帽筋 (Upper Trapezius)
  • 肩挙筋 (Levator)
  • 胸筋 (Pectoralis)
弱くなる筋肉の部位
  • 頚部の屈筋 (Cervical Flexor)
  • 菱形筋 (Rhomboids)
  • 下部僧帽筋 (Lower Trapezius)
原因
  • 姿勢の悪さ
    • 頭が体の前に出る。
    • 肩が前に出る。
    • 猫背になる。
  • 仕事で長時間前屈姿勢やひねりを多用している。
  • コンピューターで長時間作業し姿勢が悪い。
    • これには「アイハンチ(I Hunch)」と言う名前が付けられています。
    • 「ハンチ」とは猫背のことです。
  • 携帯電話をいじる、読書をする、自動車に乗る。
症状
  • 首、肩辺りの筋肉の硬直が起こる。
  • コンピューターやテレビなどを見ている時に、頻繁に座っている姿勢を変えなければならない。
  • 自動車の運転中の痛みや筋肉の硬直によって運転がしずらい。
  • 腰痛がある。
  • 肩甲骨辺りに痛みがある。
  • 肩が丸くなり前側に突き出る。
  • 肩甲骨が後ろ側に突き出る。
  • 首と頭が前方に傾く。
  • 頸椎や胸椎のカーブが大きくなる。
  • 頭痛がある。
  • 首の痛みがある。
  • 上体、特に肩に痛みがある。
  • 顎の痛みがある。
  • 疲労感がある。
  • 長く座っていることがつらい。
  • 上腕への痛み、しびれがある。
  • 肋骨の動きが低下する。

IT産業が盛んなシリコンバレーで多発するアッパークロス症候群ですが、症状がひどくなった場合は、専門家に相談し適切な治療を受けて下さい。もし、軽度であっても、治療に加えエクササイズや生活習慣の改善などにより進行を止めることも大事です。

予防対策
  • 姿勢を改善するための努力や対策をする。
  • 仕事中に座っている時は、椅子のサポートを使用する。
  • コンピューターのスクリーンを見たり、本を読んだりする時は、首を下に向けて読まないように高さの調整をする。
  • 仕事中に適切な休憩時間を取る。

自分でもいろいろとできることはありますが、少し気になりだしたら、早めにカイロプラクターに相談して下さい。

2023年 7月 12日更新

お問い合わせ、ご相談はこちらからお気軽にどうぞ。

Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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