专栏

カイロプラクティックは面白い!

2012年11月 15日更新

第6次 : 成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法

個々の治療方針は少しずつ違いますので、一概ににこういう治療をしますとはご紹介が出来ませんが、治療をする為の検査、考え方などをお話しすることによってどのようなことをして治すかがお分かりいただけると思います。

基本的な考え方として、一体何が成長を妨げているのか、それが分かったら成長を妨げているものをいかにして取り除くか、又は、抑制をして邪魔にならなくするにはどうしたらよいかを行い、さらに、どうやって脳を活性化して成長を促すかを探してそれを行うという事になります。

生まれたときにはまだ筋肉がしっかりと出来ていませんので、自力で動くことは出来ません。 それ故に、筋肉反射によって乳児は動き少しずつ筋力を付けてゆくことになります。 この反射を原始反射 (Primitive Reflexes) といいます。 正常の成長過程ではまず原始反射 (Primitive Reflexes) が子宮内より起こり、これらは生後1年で全て抑制されてなくなります。 そしてそれが姿勢反射(Postural Reflexes)に取って代わられます。 しかし何らかの原因により原始反射 (Primitive Reflexes) が残っていると脳の成長がこれによって妨げられ遅れてしまうことになります、それによりさまざまな症状が出てくることを成長障害と言います。

治療の第一歩として、検査により原始反射 (Primitive Reflexes) が残っているかを調べます。 もし残っている反射があった時は、その反射を脳の活性化によって抑制して反射を消してゆきます。 原始反射 (Primitive Reflexes) は完全になくなってしまうわけではなく大脳の成長によって大脳の機能が整って来るに従い抑えられてゆき、消えたようになります、しかし、何らかの原因により大脳の機能が低下する為に再び現れるようになります。

原始反射 (Primitive Reflexes)
1
モロ反射
Moro Reflex
上向きに寝ている状態にて子供の頭を持ち上げて軽くそこから頭を落としてやると反射にて腕が外側に開いてしまう
2
手掌把握反射
Palmar Grasping Reflex
手のひらを軽くなでてやると指が動いてしまう
3
不対象強直性頚部反射
Asymmetrical Tonic Neck Reflex
頭を右に回すと右手、右足が伸びてしまう
4
哺乳反射
Rooting Reflex
唇の近くを軽くなでてやると口が動く
5
吸引反射
Sucking Reflex
唇を触ってやると口が動く
6
スパイナルガラント反射
Spinal Galant Reflex
四つんばいの姿勢にて背中をなでてやるとなでた方のお尻がそちら側へ動く

これらの反射は1才に成るまでには全て抑制され消えていないと次の成長段階である姿勢反射 (Postural Reflexes) が起こる事を遅らせてします。 この様な連鎖反応によって、成長のマイルストーンに記したように成長のタイミングを遅らせることに成り正常な脳の成長を妨げてしまいます。 さらに、これらの原始反射がずっと残っていることにより独特な障害および症状として現れてゆきます。

原始反射が長く残っているために起こる症状
【モロ反射 (Moro Reflex)】
  • バランス感覚の狂い、例えば、乗り物に酔いやすい、スポーツをしている時の体のコーディネション、バランス異常
  • 目の運動異常、本来は一度焦点又は注意を集中した時に目の端に動くものを捕らえてもいちいちこれを追わないように大脳が抑制する事が出来るのですが出来なくなります、これは集中力がないように周りからは見えます。
  • 瞳孔反射が鈍くなり、明るい光に対して過敏になり対応できなくなります、白い紙に黒いインクで印刷されたものを読むのが苦手になります。蛍光灯の下にて過ごすと疲れやすい子供になります。
  • 聴力が過敏になりすぎる
  • 免疫能力が下がり、耳、鼻、のどの感染症にかかりやすくなる
  • 薬物への過敏症を起す
  • スタミナが無くなる
  • 環境の変化に対応できなくなる
【手掌把握反射 (Palmar Grasping Reflex)】
  • 手先が不器用に成る
  • つまみ方が下手になるので鉛筆、ペンの持ち方が不器用
  • 口の筋肉の成長が遅れるので話すの支障が出る
  • 手のひらの感覚過敏症
  • 手で物を書いたり、動かしたりするときに口も一緒に動いてしまう
【不対象強直性頚部反射 (Asymmetrical Tonic Neck Reflex)】
  • 頭を左右に動かすと腕、肩に筋肉も反応してしまうのでバランスに問題が出る
  • 歩行、マーチ、スキップをするときに同じ方の手足が出てしまう
  • 目で物を追ってゆくとき体の中心を越せない、つまり物を追って行き右から左へ行く事が中心点を越して出来ない
  • 利き目、利き耳、利き手、利き脚が一定しなくなる
  • アイデアを紙に書いて説明できない、字を書くのが苦手になる
【哺乳反射 (Rooting Reflex)/ 吸引反射 (Sucking Reflex)】
  • 唇の周り、口の過敏症
  • 舌が口の前側に位置してしまうため煮物をかむとき飲み込むときに不自由をする
  • しゃべり、発音に問題が出る
  • 手が不器用に成る
【スパイナルガラント反射 (Spinal Galant Reflex)】
  • 落ち着きが無くなる
  • おねしょをする
  • 集中力が無くなる
  • 短期の記憶力が落ちる
  • 歩くときの股関節の動きがおかしくなる

この様に原始反射の持続存在により諸々の問題が起こってくるので、まず治療の第一段階は、これらの成長を邪魔している原始反射 (Primitive Reflexes) を取り除き成長を促すことです。 原始反射 (Primitive Reflexes) を抑制する為には、その原始反射 (Primitive Reflexes) 特別のエクササイズを行い大脳の活性化を図り抑制力を向上させて、反射を抑えてしまいます。

次に、脳神経検査、大脳小脳の機能を調べて、問題を見つけたらこれを改善するために治療方針・方法を作ってゆきます。 大脳、小脳また他の部分の脳の刺激は全て外部刺激にて行います。 つまり薬物、手術などは一切使用いたしません。 外部刺激というのは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの五感への刺激をさまざまな形にて行います。

成長障害を持つ子供や大人は、大体においてバランス感覚が狂っていることが多いのでこれを治す為にもいろいろと治療やバランスエクササイズを行います。 もちろん、カイロプラクティックのアジャストメント (背骨の調整) も含めて色々な治療を個々にあわせながら症状の改善を目指します。

さて、果たしてこの様な成長障害を起こす原因とは何なのか? また、日常生活で一体何をどう気をつけたらいいのか? という疑問を抱かれる方もきっと多いと思います。 おそらく一番肝心なことは、成長のマイルストーンと照らし合わせてみて、もし何かしら 「遅れ」 が見えてきたら、まずは専門家に相談されるようにお勧めいたします。 また、例えまだ症状らしきものが出ていなくても一度チェックアップされることをお勧めします。

原始反射(Primitive Reflexes)に関する詳しい情報はこちら⇒
(参考: Wikipedia

2012年11月 15日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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