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カイロプラクティックは面白い!

2020年11月 20日更新

第98次 : 体に不可欠なミネラル。成長や細胞修理を促す「リン」とは

リン(Phosphorus)は、体の成長や細胞の修理など、体に必要な全てのエネルギーを作りながら、さらにほかの物質と結びつき、細胞膜や強い骨を作り出す大切なミネラルの一種です。体の中では2番目に多いミネラルで、約1~1.4%を占めています。リンの85%は骨や歯に含まれ、残りの15%は血液や組織に散らばっています。リンの必要摂取量は、9歳~18歳なら1,250mg、それ以上の大人は700mgです。大人が摂取できる上限は、1日4,000mgとなっています。一部の研究によりますと、過剰に体にリンが溜まってしまうと、腎臓病や心臓病の危険性が高まる可能性があるということです。普通の食事をしている分には、リン不足にはなりません。
リン不足になる可能性が高いタイプ
  • 未熟児で生まれた乳児。
  • 遺伝的にリンの代謝に問題がある人。
  • 酷い栄養失調になっている人。
リンの機能
  • 骨と歯の健康を維持する。
    • リンはカルシウムと結びついて、骨や歯などの主要なミネラルを作ります。
  • DNAを構成する。
  • 細胞組織を作る。
    • リンは脂肪と結びつき、フォスフォリピッド(Phospholipid)という物質を作ります。これは体内全ての細胞膜、そのほかの構造物質を作る基になります。
  • エネルギーを造る源。
    • 人間のエネルギーは、ATP(Adenosine Triphosphate)という物質により作られています。ATPは、アデノシンと3つのリンが結びついてできていますが、このアデノシンとリンの結合が外れる時にエネルギーが作り出されます。
    • ATPが燃料となりエネルギーが作られます。
  • 体内の酸を中和して血液の適正なPHを保つ。
リンを多く含む食品
ヨーグルト 6オンス(245mg)
ミルク 1カップ(226mg)
サーモン 3オンス(214mg)
ホタテ 3オンス(201mg)
モッツァレラチーズ 1.5オンス(197mg)
とり胸肉 3オンス (182mg)
ビーフ 3オンス(172mg)
カシューナッツ 1オンス (139mg)
1個(123mg)
玄米 半カップ(102mg)
ゆで卵 1個(86mg)

各食品のリンの含有量は、上記の通りですが、食べ物から栄養素を吸収する率は、大体40~70%程度です。中でも、吸収率が高いのは動物性の食べ物です。また、食物中のカルシウムは、リンの吸収を妨げることが分かっています。ある研究によると2,500 mgのカルシウムを摂取する610 ~1,050 mgのリンと結びつき吸収しなくなってしまうということです。そして、乳児は、母乳によって必要なリンの85~90%を供給できるのに対し、大豆ベースのミルクでは59%ほどしか供給できないということも分かっています。

偏った食生活を送っている、または前述のようにリン不足になりやすいタイプを除けば、一般的にリン不足にはなることはありません。しかし、リンは体の中でとても大切な役割を果たすミネラルですので、普段からバランスの良い食事を心がけましょう。

2020年11月 20日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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