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カイロプラクティックは面白い!

2021年 6月 16日更新

第105次 : インシュリン機能を高める「クロム」とは

クロム(Chromium)は、マイクロニュートリエント(人体に必要な栄養素)に分類され、ほんの少しの量ですが体には重要な栄養素です。

クロムは、炭水化物、脂肪、たんぱく質の代謝に大事な役割を果たしています。ある研究によると、クロムはインシュリンの働きを助けて活性化する働きがあり、メタボリック症候群にはインシュリンが関係しているため、クロムも症状の軽減に貢献するそうです。また、インシュリン機能を高めることで、ブドウ糖が脂肪に変えられてしまう量を減らし、かつたんぱく質の製造を促すので筋肉を増やすとも言われています。さらに、多囊胞性卵巣症候群(PCOS:Polycystic Ovary Syndrome)という内分泌系の女性の病気がありますが、これは不妊症や肥満、糖尿病、心臓病の危険が上がる特徴があります。この病気はインシュリン抵抗性が高くなることが疾患の引き金になってしまうので、それを正常化するクロムはとても大事な栄養素といえます。ほかにも、高コレステロールと低クロム値に関係がある可能性があるなど、病気とクロムの関係性は非常に大きいです。

1日の必要なクロムの摂取量
  • 4~8歳:15mcg
  • 9~13歳の男性:25mcg、女性:21mcg
  • 14~50歳の男性:35mcg、女性:24mcg
  • 51歳以上の男性:30mcg、女性:20mcg
クロムを多く含む食べ物
ブロッコリー(1カップ) 22mcg
グレープジュース(1カップ) 7.5mcg
ハム(3オンス) 3.6mcg
イングリッシュマフィン(1個) 3.6mcg
オレンジジュース(1カップ) 2.2mcg
牛肉(3オンス) 2.0mcg
トマトジュース(1カップ) 1.5mcg
りんご(中1個) 1.4mcg
バナナ(1本) 1.0mcg
ケッチャップ(大さじ1杯) 1.0mcg
トマト(1個) 0.9mcg
スライスチーズ(1.5オンス) 0.8mcg
ピーナッツバター(大さじ1杯) 0.6mcg
とり胸肉(3オンス) 0.5mcg
オレンジ(1個) 0.4mcg
スパゲティー(1カップ) 0.3mcg
にんじん(1本) 0.3mcg
卵(1個) 0.2mcg
脂肪抜きのミルク(1カップ) 0.1mcg

クロムは、バランスの摂れた食事をしている限りは不足症にはなりません。しかし、もし不足すると、インシュリンの血糖値のコントロールがうまくいかなくなったり、血液中のコレステロールのコントロールが非効率的になって動脈硬化や心臓病のリスクが上がってしまったりする可能性があり、さらに体脂肪を増やすことにもなるので注意してください。

2021年 6月 16日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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