Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

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カイロプラクティックは面白い!

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

Updated on 2014/11/ 26

Vol.30 : 身体の成長 - ハンド・アイ・コーディネーション(Hand-Eye Coordination)

ハンド・アイ・コーディネーションとは、視覚から取り入れた情報を調整して、手で行う作業をガイドしていく能力です。例えばボールを取ったり、文字を書いたりなどの物事を正しく行えるようにする機能が挙げられます。またハンド・アイ・コーディネーションは、目を使って手作業に注意を向けられるよう導くときにも必要となります。

ハンド・アイ・コーディネーションの発達は子供の成長にどう影響を与えるか
  • 野球やサッカーの試合・練習で、ボールを打ったり蹴ったりするときにハンド・アイ・コーディネーションは必要不可欠なものです。
  • 学校などで字を書いたり、絵を描いたりすることが出来るのは、しっかりしたハンド・アイ・コーディネーションの発達あればこそです。
  • 決められた枠内やスペースに絵や字を書くためには、視覚が手の運動をリードしていく必要があります。
  • 目で物を正確に追える-これをパスート(Pursuit)と言います。この能力がしっかりしていないと文字を読む事が出来なくなります。

視覚と言うのは、目から入ってきた情報を脳に伝え、その光としての情報を理解するための過程です。しかし、視覚は細部を正確に見ること(Visual Acuity)だけではなく、もちろんこれはとても大事な機能なのですが、物を見る時に焦点を適切に合わせることが出来ること(Convergence)、近くのものを見るときに目の角度を調整して物がぼやけないようにする機能(Accommodation)、そして動くものを見る時にそれに視点を合わせ、さらに動きに合わせて追っていくことが出来る機能を持ち、これらの機能を総合して視覚能力と呼びます。そしてこの視覚能力が総合的に作用して、ハンド・アイ・コーディネーションをコントロールしているのです。

ほとんどの手の動きは、視覚情報に頼って効率的に行われるようになっています。例えば、子供が絵を描くときには視覚を使って、どこに鉛筆やクレヨンがあるかを確認し、それらを手に取ります。さらに紙の上にちゃんと真っ直ぐな線を描くためにも視覚は不可欠なものなのです。

生後4ヶ月から14ヶ月の子供は、繊細な運動機能と一緒に、ハンド・アイ・コーディネーションを発達させるために色々なことを試していきます。繊細な運動機能とは、特に手の筋肉のような小さい筋肉を使う能力です。これにより、手先の細かい作業が出来るようになります。 大体生後6ヶ月の子供たちは、物に手を伸ばして素早くとる事が可能になり、例えばクラッカーなどを食べることが出来るようになります。そして生後8ヶ月には、手先が器用になって物をかなりうまく掴めるようになり、物を自分の右手から左手へ移せるようになります。

目の動きと脳は、大体6歳から9歳くらいまで完全には連動しないので、これ以降やっと動くものなどを正確に追えるようになりますが、早く投げられたボールを目で追う事は出来ても、ボールの飛んでいく方向を判断することは、まだいまひとつ苦手です。また自分の方向に飛んでくるボールは、うまくとることが出来ても、自分の方向以外に飛ぶボールのスピードや方向を判断してとることはまだ難しいのです。

ハンド・アイ・コーディネーションのマイルストーン
【3才まで】
  • 視覚が発達してきてゆっくりと動く物を目で追っていける。
  • 基本的なハンド・アイ・コーディネーションが出来るようになる。例えば、手を伸ばし物を取ろうとする、物を掴むなど。
  • 上下などの概念がわかり始める。
  • 繊細な運動機能が発達してくるので手で物を扱えるようになる。
【3才から5才】
  • ハンド・アイ・コーディネーションが更に発達し、利き手が決まってくる。
  • 場所、方向などの概念がわかってくる。例えば、登る、下る、側など。
  • 物に登ったり、バランス感覚が発達してくる。ジャンプや押したり引いたりなどが出来る。
  • 目・手・体のコーディネーションがよくなり、遠近感の概念が理解できる。
【5才から7才】
  • 繊細な運動機能はさらに向上し、筆記用具やハサミなどもうまく使えるようになる。
  • バランス能力、ジャンプ、走り、登る技能はさらに向上する。
  • 1日数時間以上、学校の勉強に集中できるようになる。
一般的な問題

ハンド・アイ・コーディネーションの問題は、最初に絵が描けない、字が書けないなどの兆候が表れます。絵は、構図のバランスの悪さ、決められた線、枠内に絵を収めることが出来ず、塗り絵の場合は、きちんと線の中に色を塗れないなどの問題が起こります。ハンド・アイ・コーディネーションはいくつかの原因により起こるとされます。その中で2つ特に大きな原因として挙げられるのが、視覚の障害(Vision Problem)と動作障害(Movement Disorder)です。

視覚の障害(Vision Problem)とは、視覚の著しい低下、特に細かいものが正確に見えなくなる事により日常生活が妨げられてしまいます。視覚の低下により子供たちの外界から入ってくる情報、刺激が激減するため、ハンド・アイ・コーディネーション、認識力、精神や身体の成長を遅らせたり、低下させる結果になります。

動作障害(Movement Disorder)は、体の動きに出る障害のことで、色々な原因で起こる事がわかっています。この動作障害(Movement Disorder)はこのテーマだけでコラムが一つ出来てしまいますので、回を改めてお話いたします。

多くの研究者が、ハンド・アイ・コーディネーションの発達と学習能力、認識力、社会性の発達には非常に強い結びつきがあると発表しています。人間は目の動きを開始する時と止める時は小脳がこれを支配しています。小脳と言うのは大脳の10%の容量しかないのですが、全体の50%の神経細胞を小脳内に持っているのです。昔は小脳は学習力には関係ないと言われていたのですが、これが間違いとわかり、学習はまず左小脳から右大脳、そして左大脳へと進んでいく事がわかりました。それゆえ目をコントロールする小脳の発達は、学習能力、認識力、社会性の発達と深い関わりがあるということです。

また小脳と大脳の前頭葉がコントロールするベスティビュロオキュラー反射(Vestibulo-Ocular Reflex)と言う反射があります。これはある物に視点を固定した場合、頭や体が動いた時に目が反対に動いて視点を動かさないようにする反射の事で、これにより動いているものを見たり、または自分が動いている時に焦点がぼけないようにするものです。このベスティビュロオキュラー反射(Vestibulo-Ocular Reflex,VOR)によって、ハンド・アイ・コーディネーションを使う時に物を正確に追ったり、目標を決めることが出来るようになります。

体や頭が動いた時、目が反対の動きをして焦点をずらさないように反応する時間は、0.01秒以下のスピードで、これは人体の中で最も早い反射と言われています。ハンド・アイ・ コーディネーションを育てるためには、色々なアクティビティが必要です。特にボール投げ、ボール遊び、ブロック組み立てなどがいいのですが、どれが一番子供に合っているか、効果的なのかは個々によって違ってきますので、これがよいとは一概には言えないのです。

私のオフィスでも治療としてエクササイズをしますが、個々によって少しずつ違いが出てくるため、色々試していき、適切なエクササイズプログラムを作っていきます。ハンド・アイ・コーディネーションは向上により、学習力、認識力、社会性は伸ばすことが出来るので、非常に大切な能力の一つです。

Updated on 2014/11/ 26

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
TEL:
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