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カイロプラクティックは面白い!

2019年 5月 1日更新

第80次 : 悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎

図1 正常な股関節です。関節面もとてもスムーズです。
画像出典: Orthoinfo
Osteoarthritis of the Hip

股関節の関節炎で一番多いのは、変形性関節炎(Osteoarthritis)です。これは、関節の磨耗によって起こる関節炎で、2011年のデータによれば、アメリカでは人口の22%(約2800万人)が関節炎を発症しており、そのうち65才以上が約50%を占めています。関節炎で一番多いものが、変形性関節炎で、次がリューマチ性関節炎です。

股関節は、“ボール・アンド・ソケット関節”と呼ばれ、文字通り大きな半球体とへこんだ受け皿から成っています。この形状の関節は、とても稼動範囲が大きく安定度も高くなります。関節の内側は、軟骨に覆われた骨(球体部分)と、受け皿になる大きな軟骨、さらに滑膜(Synovium)と滑りやすい膜が、覆い関節の動きをスムーズにするような構造となっています。

関節炎は、軟骨が磨耗してすり減り、でこぼこになってスムーズに動かなくなってしまいます。そして、だんだんと骨同士が触れるようになり、関節炎を起こすのです。そして、炎症性の関節炎は、滑膜が炎症を起こして、関節内を破壊してしまいます。

原因
  • 加齢のため磨耗が起こる。
  • 炎症性の関節炎の場合は、どの年齢でも起こる。
  • 遺伝的な原因。
  • 股関節へのケガ。
  • 肥満。
  • 先天的な股関節異常。
  • スポーツなどでの過剰使用。

図2 関節炎によって関節面がでこぼこになってしまった状態です。
画像出典: Orthoinfo
Osteoarthritis of the Hip

症状
《初期症状は…》
  • 股関節の硬直と痛み。
  • 痛みは、股間、腿、お尻に現れる。
  • 痛みは体重を股関節にかける動作によって悪化(歩く、直立状態、捻り)。
  • スタートアップ(Start Up)に症状が出る。例えば、長時間座った状態から立ち上がろうとしたときに痛みを感じる。
《症状が進むと…》
  • 関節炎は、放っておくと悪化し、症状も酷くなり、さらに頻繁に現れるようになる。
  • 悪化すると、硬直や痛みによって歩くことが苦痛になったり、または歩くことがとても難しくなり日常生活に大いに不便が出てしまう。
  • 最後には股関節が潰れてしまう。
  • 股関節周りの痛み。
  • 痛みが日々増していく。
  • 朝方に股関節の硬直感がある。
  • 腿の痛み。
  • 痛みが運動によって増す。
  • 股関節の硬直によって歩き方に変化が起きる。
  • 動こうとしたときに股関節が固まってしまう。
  • 股関節の稼動範囲が低下する。
  • 足を引きずる。

スポーツをする人は、股関節の動きが気になったり痛みが出たりしたら、放置せずに、早めに専門家に相談してください。

2019年 5月 1日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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