Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

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持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
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カイロプラクティックは面白い!

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

Updated on 2014/ 6/ 27

Vol.25 : 身体の成長 - 知能の成長

知能の成長とは、思考力、問題の解決力、概念の理解力、情報解析力、そして総合的な知識の成長を言います。 子供は成長するに従い、彼ら・彼女たちを取り巻く環境に、順応、対応して生活をしていくことになりますが、このために知能の成長は必要不可欠です。

知能の成長の目安
【生後3ヵ月】
  • 顔を見ることが好き。
  • 顔の表情を真似しだす。
  • 毎日行われることに対して期待をする表情を表す。
  • 自分の触った物と見た物を結び付けて考え始める。
【生後6ヵ月】
  • 手の届かない物でも取ろうと努力をする。
  • 少し隠れている物でも探して取り出せる。
  • おもちゃで遊ぶようになる。
  • おもちゃを振ったり、物にぶつけたりする。
  • まだ話せないので、ボディランゲージで意思を表そうとする。
  • 物を食べさせられている時、親の顔を見る。
  • お腹がすいたり、気持ちが悪かったら泣いて教える。
  • 物を何でも口に入れる。
【生後9ヵ月】
  • 隠されたものを探すようになる。
  • 簡単な指示が理解できる。
  • 自分の名前が分かる。
  • “NO” の意味が分かる。
  • 動作や行動を真似する。
  • 名前を言うと、ちゃんとその物または写真などを見るようになる。
  • 物や道具の使い方を理解し始める。例えばカップから水を飲む、髪をブラッシングするなど。
  • おもちゃを使っていろいろなことを試す。例えば、おもちゃを投げる、叩く、振ってみるなど。
  • 大体20語くらいの単語が分かるようになる。
  • 童話を呼んで聞かせた時、笑うべき時に笑うようになる。
  • 言葉の意味と行動が一致するようになる。例えば「バイバイ」と言いながら手を振る。
  • 少しずつ言葉らしき事を話し始める。殆どがまだはっきりしない。
【生後12ヵ月】
  • 「イナイ、イナイ、バー」などの簡単な遊びが好き。
  • 親の話すことが大分理解できるようになる。
  • 質問をすると、言葉では返事できないがその物を指し示す事が出来る。例えば「車はどこにある?」という質問に、指でさして答える。
  • 自分を取り巻く環境をもう少し理解してくる。
  • 写真の犬と実物の犬は同じである、などが理解できてくる。
  • 反対の意味を理解し始める。例えば、熱い・冷たい、大きい・小さいなど。
  • 原因と結果という概念を理解し始める。例えば、太鼓を叩くと音が出るなど。
  • 物語を理解しながら、長く聞けるようになる。
  • 記憶、過去の経験が、これからの行動や振る舞いを進展させることになる。
  • 自分の名前が分かり、呼ばれた時に反応する。
  • 物をくわえて探らずに、手で触って探るようになる。
  • 自分を鏡に映してみることが好き。
  • ブロックを積んだり、箱に物を入れたり、音が出る物で遊ぶのが好き。
  • 知らない人がいると怖がり親にしがみつく。
  • 物を片手からもう一方の手に移すことが出来る。
  • “NO” という言葉に反応する
【生後15ヵ月】
  • 試したり失敗を繰り返して学ぶ。
  • 他の子供に注意を向けだす。
  • 大人と遊ぶのを喜ぶ。
  • 一人で話したり、遊んだりし始める。
  • 絵本が好きになり、約5分ほどの集中力がある。
  • 自分の体の部分が理解できるようになり、聞かれた時指差したり出来る。
【2才】
  • 2層から3層のカバーの下から物を見つけられる。
  • 体の部分、よく目にする人たち、よく目にする物が何か理解できる。
  • 集中力が出てくる。
  • 独立性が芽生えてくる。
  • 2つから4つピースのパズルが組み立てられる。
  • 色や形で物を分けることが出来る。
  • 形合わせのゲームで、同じ形を見つけゲームピースをはめ込める。
  • 反抗的な振る舞いをする。
  • 親と離れることをとても嫌がる。
  • 親や年長の子供の振る舞いを真似する。
  • 繰り返して遊ぶことにより、いろいろな記憶が出来てくる。
  • 以前の遊びが楽しかった時の事を覚えており、同じ事をする時に期待をするようになる。
  • 以前に会った人の顔、物などを覚えている。
  • 話すことが大分上手くなる。
  • 自分でご飯を食べることが出来る。
  • 知らない人がいても、1才のころのように怖がらなくなる。
  • 自分のおもちゃを守ろうとする、あまりシェアはしない。
  • 絵本を見るのが楽しい。
【3才】
  • 機械的なおもちゃがいったいどうやって動くのかが少し分かってくる。
  • 物を大きさの違いで分けられる。
  • 物を色の違いや形の違いで分けられる。
  • 物事を順序立てて考え始める。
  • 何とかごっこのような遊びを人形やおもちゃを使ってやり始める。
  • 実物と写真のものが同じであるということが理解できる。
  • 2つあるという概念が理解できるようになる。
  • 想像上の遊びをするようになる。
  • いつも色々な物事を探して知識を増やそうとする。
  • 自分の年令が分かるようになる。
  • 現在・過去・未来の概念が分かり始める。
  • 話し方が上達し、自分が何がしたいのかを的確に表現できる。
  • 記憶力が発達し、数ヵ月前の事を覚えている。
  • 想像遊びが上手くなる (何とかごっこのような)。
  • 集中力が更に長く続くようになる。
  • ブロックや粘土等で物を造って遊ぶようになる。
  • 友達と遊ぶ時におもちゃや物をシェア出来る。
  • 男の子、女の子の違いが分かり始める。
  • 3つ~4つのピースのパズルが出来る。
  • 利き手が出来始める。
  • ピッチャーからコップに飲み物を注げる。
  • 三輪車に乗れるようになる。
  • 短い文章で話し始める。
【4才】
  • 組み合わせのパズルが出来るようになる。
  • 時間の概念を理解し始める。
  • 親にたくさん質問をするようになる。
  • 想像上の遊びが少し複雑になる。
  • 攻撃的な振る舞いが多少出るようになる。
  • 数を数えるという概念を理解し始める。
  • 問題を単一的な観点ではあるが解決しようとする。
  • 少し複雑な指示が理解できる。
  • 物語を部分的だが思い出せる。
  • 「同じ」「違う」という概念を理解し始める。
  • 自分でトイレに行ける。
  • 遊ぶときにほかの子供と一緒に協力して遊べる。
  • 玩具や物をシェアして遊ぶようになる。
  • いろいろな音が何から来るのかが理解できる。例えば、犬、猫、掃除機の音など。
  • 歌が歌える。
  • 新しく覚えた言葉の意味を聞く。
  • まだ短い文章だが大分とクリアに話すことが出来る。
【5才】
  • 4色以上の名前が正しく言える。
  • 語彙が大体2,500語くらいに増える。
  • 数が15くらいまで数えられる。
  • 少し簡単な文字が書けるようになる。
  • 文字が読めるようになる。
  • 童話などの話の筋が理解できるようになる。
  • 自分の誕生日、住所、電話番号などが分かるようになる。
  • 家で毎日使う物、機械などが分かってくる (お金、食べ物、洗濯機など)。
  • 自転車に乗ることが出来るようになる。
  • ペンや鉛筆を親指と人差し指で上手く持てる。
  • 他の人々の感情の変化をわかり始める。
  • 自分の経験した事を上手く話すようになる。
  • ジョーク、物語、なぞなぞなどを話し始める。
知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD)

知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) とは、神経発達障害で、特徴として全体的な知能機能の発達不足が起こります。特に推理力、計画性、判断力、抽象的な考え方、学問、実験的学習などに影響を及ぼします。これらの障害により社会生活、学校生活に問題が起こることがあります。

知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) の子供達は、平均的な子達よりも学習する速度が遅くなります。ほとんどの子達が、意思の疎通や新しく入ってきた情報を分析して身につけることが苦手になります。それゆえ学校に入ったとき、ついていけなくなってしまうということがあります。

子供が少し大きくなってくると、記憶、社会性、問題の解決力などにも障害が出てくるようになります。さらに理性的に押さえが利かなくなり、その場の状況にそぐわない行動を起こすようになってしまいます。これは反応しているわけではなく、ほかの人からの情報を間違って受け取ってしまいそのように振舞ってしまうのです。

知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) を起こす引き金となる要因
  • 出産前、途中、出産後に起こった感染症、脳へのケガ
  • 出産前、途中、出産後に起こった栄養問題、成長障害
  • 染色体の問題
  • 未熟児
  • 母親の栄養不良、健康問題
  • 母親の喫煙、アルコール摂取
  • ある種の薬物

診断としてはIQ (知能指数) テストで70以下、さらに下記の障害が認められるときにIDDとされます。

  • この障害の特徴である正常な脳機能に問題が生じてきている。その機能不全は計画性、理論性、判断力、問題の解決力、いろいろな経験から行う学習力、抽象的考え方、就学しての学習力である。
  • 年齢相応な適応力の欠如または不全。これは年齢相応の社会生活を送る上で必要な一般常識をわきまえ、社会、学校などで他人の迷惑にならない様に生活出来る機能である。
  • 正常な社会生活への参加が日常生活、学校、コミュニティーで出来ない。この問題があるときは仕事場、学校においてサポートが必要になる。

知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) は、西洋諸国では約2%の人口に起こるといわれています。世界的には1.4%の確率になります。男の子の方が女の子よりも多く、知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) を持っている子達は、ほかの健康面での問題も多く持っていることが多いのです。

知能発達障害 (Intellectual Development Disorder, IDD) の前兆症状
  • お座りをしたり、這い這いや歩き始めるタイミングが遅い。
  • 話し始めるのが遅い。
  • 記憶力が悪い。
  • 社会生活のルールや振る舞いがわからず問題を起こす。
  • 自分の行動によって起こされた結果 (問題) が何故そうなったのか分からない。
  • 問題の解決力がない。
脳の発達を促すためのアクティビティー

日常生活の中で楽しく学び、脳の成長を促すためには何をしたらよいのでしょうか。

1. 感触で楽しむ
  1. 子供は感覚で学ぶため、においを嗅いだり、物を触ったり、味を試したりして感覚器を刺激する。
  2. 文字、数字をなぞって書く練習をする。
  3. ブロックの文字、数字などを手で触ってどのような形なのか確かめる。
  4. 大きな声で文字数字を言いながらなぞる。
  5. ポスターなどを作り、子供の名前を書き毎日読んで覚えさせる。
2. いろいろな物を測る
  1. 家庭にあるものを使い何でも測ってみる。
  2. 物差し、スプーン、カレンダー、季節などいろいろ使って量、長さ、時間を計る。
  3. 物を隠していくつ見つけられるかというゲームをする。
  4. いろいろな物を数えてみる。
3. 家庭にあるものにラベルをつける
  1. 家電や家具に「これは○○である」というラベルを付ける。
  2. 言葉や単語のカードを作って遊ぶ。
4. どうやって整頓するかを教える
  1. 前記のラベルを使い種類ごとに分けてみる。
  2. 子供におもちゃはどこに仕舞うのか、靴はどこに仕舞うのかなどを質問してみる。
  3. もし前記の質問の答えが間違ったときは、正しい答えを出すように導いてやる。
5. スカベンジャーハント (探し物ごっこ)
  1. いろいろ名前を付けていた家庭内にあるものを探してみる。
  2. 物でなくても本の中にある文字、記号、模様なども探してみる。
6. 街中へ出かける
  1. 「これがスーパーマーケット」「消防署」「郵便局」などと指し示して教える。
  2. そしてその場所ではどんな人たちが働いているかなど教える。
7. 歌を歌いながら言葉を覚えさせる
  1. 家の中や車の中でいろいろな歌を歌い語彙を広げる。
  2. 子供は、1日9語の新しい言葉や単語を覚えると言われている。歌を歌うことでたくさんの言葉を覚えやすくなる。

上記のように、子供の脳を刺激して成長を促すアクティビティーは多岐にわたりますので、楽しく遊びながら行ってください。

知能成長の遅れの症状は、多くの場合、学校に行くようになってからおかしいと気付くことが多いのですが、前記の年齢別成長のスケジュールに注意して、少し遅いかなと思われたら、機能神経科カイロプラクターにご相談ください。

Updated on 2014/ 6/ 27

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
TEL:
408-738-0707

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