Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

最新コラム

第147回 : update
ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは

バックナンバー

第1回 : 
カイロプラクティックとは
第2回 : 
成長のマイルストーン
第3回 : 
右脳と左脳
第4回 : 
脳の働き
第5回 : 
脳の好き嫌いと機能低下したときの状態
第6回 : 
成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法
第7回 : 
ストレスって何?
第8回 : 
自閉症スペクトラム障害
第9回 : 
注意欠陥多動性障害 (Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD)
第10回 : 
学習障害 (Learning Disability)
第11回 : 
強迫反応障害 (OCD Obsessive Compulsive Disorder)
第12回 : 
バランス感覚障害
第13回 : 
めまい(Dizziness, Vertigo)
第14回 : 
てんかんと痙攣発作症状 (Epilepsy and Seizure)
第15回 : 
脳震とう (Concussion) とスポーツ、セコンドインパクト症候群 (Second Impact Syndrome)
第16回 : 
慢性疲労症候群 (Chronic Fatigue Syndrome, CFS)
第17回 : 
脳性まひ
第18回 : 
持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
第19回 : 
持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (後編)
第20回 : 
身体の成長 - 特に粗大な運動機能 (Gross Motor Skill) について
第21回 : 
身体の成長 - 繊細な運動機能 (Fine Motor Skill)
第22回 : 
身体の成長 - 言語 (Language) と話し方 (Speech)
第23回 : 
身体の成長 - 認識力 (Cognitive) と感覚 (Sensory)
第24回 : 
身体の成長 - 社会性 (Social) と感情 (Emotional)
第25回 : 
身体の成長 - 知能の成長
第26回 : 
身体の成長 - 聴力
第27回 : 
身体の成長 - 読解力 (Reading)
第28回 : 
身体の成長 - 免疫機能 (Immune System)
第29回 : 
身体の成長 - 知能指数(IQ, Intelligence Quotient)と感情指数(EQ Emotional Intelligence)
第30回 : 
身体の成長 - ハンド・アイ・コーディネーション(Hand-Eye Coordination)
第31回 : 
身体の成長 - コーディネーション発達障害 (Developmental Coordination Disorder)
第32回 : 
身体、精神の成長 - 選択性緘黙症(Selective Mutism セレクティブミューティズム)
第33回 : 
身体と精神の成長 - トゥレット症(Tourette Syndrome)
第34回 : 
身体と精神の成長 - アスパーガー症(Asperger Syndrome)
第35回 : 
身体精神の成長 - 広範囲の成長障害(PDD-NOS, Pervasive Development Disorder- Not Otherwise Specified)
第36回 : 
身体、精神の成長 - 小児崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder)またはヘラー症候群(Heller's Syndrome)
第37回 : 
身体と精神の成長 - 聴覚解析障害(Auditory Processing Disorder, APD)
第38回 : 
五感 - 嗅覚と味覚
第39回 : 
五感 - 味覚
第40回 : 
五感 - 聴覚(Auditory System)
第41回 : 
五感 - 視覚 ~前編~
第42回 : 
五感 - 視覚 ~後編~
第43回 : 
五感:触覚 ①痛みと温度感覚
第44回 : 
五感:触覚 ②大雑把な触覚(Crude touch)、繊細な触覚(Fine touch)、振動(Vibration)、体の部分の位置感覚(Joint position)
第45回 : 
脳神経(Cranial Nerve)Cranial Nerve #1(CN 1)嗅覚神経(Olfactory Nerve)
第46回 : 
脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
第47回 : 
脳神経 第3番 眼動神経(Oculomotor Nerve, CN 3)
第48回 : 
偏頭痛やむち打ちが原因で、物が二重に見える?
第49回 : 
顔を触るだけで痛い? それ三叉神経異常かも?
第50回 : 
味覚や聴力障害も引き起こす「顔面麻痺」
第51回 : 
立っていられない!耳鳴りがする!バランスと聴力を支配する 脳神経8番 内耳神経(Vestibulocochlear Nerve)
第52回 : 
”オエッ”とえずくのは健康な証拠!? 脳神経第9番 舌咽神経(Glossopharyngeal Nerve)
第53回 : 
”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)
第54回 : 
四十肩? その痛み脊髄副神経が原因かも!?脳神経第11番 脊髄副神経(Spinal Accessary Nerve)
第55回 : 
言語や嚥下(えんげ)などを司る脳神経第12番:舌下神経(Hypoglossal Nerve)
第56回 : 
戦う。逃げる。人類を繁栄させてきた~自律神経「交感神経」~
第57回 : 
休む。消化する。体をリラックスさせる~自律神経「副交感神経」~
第58回 : 
神経性膀胱症(Neurogenic Bladder)
第59回 : 
脚の脱力感や痺れにご用心!末梢神経~大腿神経(Femoral Nerve)~
第60回 : 
お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
第61回 : 
息を吸うだけでイタタタタ!肋間筋肉・神経痛
第62回 : 
スポーツマンもオフィスワーカーも要注意!首、肩、腕の神経を圧迫する「腕神経叢(わんしんけいそう)」
第63回 : 
指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害
第64回 : 
肩の痺れや脱力感を感じたら!腋窩(えきか)神経の損傷かも?
第65回 : 
過度な筋トレにご注意! 肘や前腕をコントロールする筋皮神経
第66回 : 
手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷
第67回 : 
正中神経が引き起こす「指」「腕」「肩」の痺れにご注意
第68回 : 
“まぶたのぴくぴく” から冠状動脈痙攣まで。筋肉の痙攣
第69回 : 
糖質制限する前に知っておきたい!GIとGLの違いとは
第70回 : 
テレビゲームでも乗り物酔いが起こる!?
第71回 : 
アメリカの健康保険について
第72回 : 
交通事故の治療に不可欠な「自動車保険」について
第73回 : 
子どもに多い斜視。脳の成長とともに解消することも。
第74回 : 
寝違えも「斜頸」のひとつ!異変を感じたら早めの診察を。
第75回 : 
旨みの素!MSGの隠れた問題とは
第76回 : 
百害あって一利なし!人工トランス脂肪酸
第77回 : 
グルテンが引き起こすさまざまな病気
第78回 : 
ガムでお馴染み。キシリトールのメリット・デメリット
第79回 : 
肩がポキポキと鳴る?それ関節炎かも。
第80回 : 
悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎
第81回 : 
40%は遺伝が原因?「関節変形性乾癬(かんせん)」
第82回 : 
12時間痛みが続くことも!痛風とは
第83回 : 
腰痛から目の疾患まで引き起こす「強直性関節炎」とは?
第84回 : 
感染症のあとに併発する「反応性関節炎」とは?
第85回 : 
生後6カ月を過ぎた“モロ反射”の弊害とは?
第86回 : 
大人に悪影響を及ぼす“強直性迷路反射”とは?
第87回 : 
「はいはい期」まで残っていたら注意!「非対称強直性頸反射」
第88回 : 
リューマチと並び、最も多い「変形性関節炎」とは
第89回 : 
女性患者は男性の2~3倍!リューマチ性関節炎
第90回 : 
16歳以下の子どもがかかるリューマチ病
第91回 : 
バクテリアで発症!敗血症性関節炎
第92回 : 
手や足のちくちく感に要注意!
第93回 : 
24時間営業!身体の解毒作用とは
第94回 : 
気になる“まぶた”のピクピク!ほかの病気の兆候かも?
第95回 : 
ウイルスやガンと闘う!免疫機能
第96回 : 
骨の成長や骨密度維持に欠かせない!「カルシウム」
第97回 : 
野菜をたっぷり摂って、カリウム不足解消!
第98回 : 
体に不可欠なミネラル。成長や細胞修理を促す「リン」とは
第99回 : 
体に不可欠なミネラル2。解毒作用や代謝を促す「イオウ」とは
第100回 : 
高齢者の認識機能維持にも有効な「鉄分」
第101回 : 
甲状腺ホルモンを作るミネラル。「ヨウ素」の摂取量や欠乏症状は?
第102回 : 
風邪の治りが3割も早くなる!? 必須ミネラル「亜鉛」とは
第103回 : 
体を形成する「マグネシウム」。食生活によっては不足する場合も!
第104回 : 
脳機能向上や心臓病予防に効果!「セレニウム」とは
第105回 : 
インシュリン機能を高める「クロム」とは
第106回 : 
必須アミノ酸①「記憶や学習に関与するフェニールアラニン」
第107回 : 
必須アミノ酸②「アスリートの強い味方。筋肉の代謝や回復を調整するバリン」
第108回 : 
必須アミノ酸③「美容に欠かせない!コラーゲンの素を生成するスレオニン」
第109回 : 
必須アミノ酸④「快感ホルモン“セラトニン”を作るトリプトファン」
第110回 : 
必須アミノ酸⑤ 抗酸化作用や代謝促進など、マルチに活躍する物質「メサイオニン」
第111回 : 
必須アミノ酸⑥質の良い筋肉を作る「リューシン」
第112回 : 
必須アミノ酸⑦筋肉の疲労回復やアンモニアを解毒する「アイソリューシン」
第113回 : 
必須アミノ酸⑧ケガや術後の回復をサポートするライシン
第114回 : 
必須アミノ酸⑨貧血や関節痛に効果のある「ヒスティディン」
第115回 : 
一度発症すると再発の可能性大!「口唇ヘルペス」
第116回 : 
「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨
第117回 : 
セサモイドの炎症
第118回 : 
セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
第119回 : 
「O脚」の原因や症状、治療法について
第120回 : 
「X脚」の原因や症状、治療法について
第121回 : 
心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
第122回 : 
“サイレントキラー” 高血圧とは
第123回 : 
脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
第124回 : 
「リーキーガット症候群」とは
第125回 : 
最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
第126回 : 
女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
第127回 : 
昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
第128回 : 
疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
第129回 : 
髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
第130回 : 
スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
第131回 : 
長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
第132回 : 
運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
第133回 : 
歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
第134回 : 
足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
第135回 : 
女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
第136回 : 
虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
第137回 : 
脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
第138回 : 
その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
第139回 : 
げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
第140回 : 
胸やけが1週間続いたら、診察を
第141回 : 
無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
第142回 : 
あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
第143回 : 
まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
第144回 : 
子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
第145回 : 
子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
第146回 : 
「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
第147回 : 
ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは

カイロプラクティックは面白い!

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

2012年12月 13日更新

第7回 : ストレスって何?

動物も人間もストレスに同じように反応します。 体の中ではほぼ同じ生化学反応が起こり、それに従って一定の生理現象が発生します。 これをストレス反応 (Stress Response) と言います。

ストレスには急性と慢性のストレスがあります。 慢性のストレスは体へダメージを残します。 その理由は後記いたしますが、急性のストレスは物事を正確且つ素早く行う為に必要なものなので、生きて行く上でとても大事な現象です。 人間と動物のストレス反応の大きな違いは、人間は考えること、つまり精神的な要素によってもまったく同じストレス反応をおこすというところです。

仮にあなたがウサギだとしましょう。 狼に狙われて今まさに獲物になりかけているとします。 この時点でウサギは一連のストレス反応をおこし足の筋肉に血液を送り早く走れるように用意をしながら脳を活性化し、素早く反応できるようにします。 そして狼が襲ってきた瞬間にいつでも逃げれるように用意をしているのです。 この様に動物は実際の身体の危機のみにストレス反応をおこしますが、人間はこの体の危機はもちろん精神的な要素によっても、同じストレス反応をおこすのです。 例えば 「明日大勢の人の前でスピーチをしなければならない」 と言う状況になった場合、前記とまったく同じストレス反応をおこします。

ここでストレス反応がどの様なものなのかお話しようと思います。
人間のストレス反応は2つの機能によっておきています。

1. 神経組織

体の全ての機能は大脳によって支配されています。 基本的な機能は主に自律神経が動かしています。 自律神経は交感神経と副交感神経という2つのパートに分けられます。 交感神経がストレス反応をコントロールし、副交感神経が消化機能や睡眠など落ち着いた平静な状態をコントロールしています。

2. 指令を伝達する為にホルモンを放出する機能

ホルモンは脳から出される化学的なメッセンジャーです。 これが視床下部 (Hypothalamus) に分泌され脳下垂体 (Pituitary Gland) に指令が行きます。 さらに副腎 (Adrenal Gland) にこの指令が伝達されアドレナリン又はエピネフリン (これらを Glucocorticoid といいます) というホルモンが体中に行き渡り交感神経を刺激し活動を活発にしてストレス反応をおこします。

交感神経は下記のような働きをします。

  • 瞳孔の拡張
  • 唾液などの分泌を抑制
  • 心拍数を上げる
  • 胃腸など、消化器官の働きを抑制
  • 副腎を刺激してホルモン分泌をする
  • 膀胱の筋肉をリラックスさせる

それでは、体の器官ごとにストレス反応による、グルココーティコイドの分泌がどのような影響を与えるのか、またどのような病気に結びつくか考えてみましょう。

1. 心臓

グルココーティコイドがストレス反応によって分泌されると、交感神経が刺激されオンの状態になり副交感神経がオフの状態になります。 そうすると心拍数も血圧も上がります。 これにより酸素が体中に素早く大量に送られます。 これはあらゆる緊急状態に対応する様に筋肉や肺などの機能を活発にする為です。 さらに消化器、生殖器など必要の無い器官への血液の循環を抑えてしまいます。 短時間のストレス反応であればいいのですが、これが慢性的に続くと一時的に血圧が上がってしまい高血圧症になってしまいます。 長期に高血圧が続くと血管に負担がかかり血管の筋肉が肥大して血管壁が硬くなってゆきます。 これが動脈硬化です。 心臓も筋肉の塊ですので負担がかかりすぎると壊れてしまいます。

2. 新陳代謝

新陳代謝というのは食べて消化した栄養分を吸収してエネルギーとして使い、余ったエネルギーは体に貯蔵することを言います。 この貯蔵したエネルギーを取り出して使用するときに必要なホルモンがインシュリンです。 急性のストレスを受けた時は、筋肉が動くためにエネルギーが必要になります。 この時、インシュリンが分泌され貯蔵したエネルギーを分解し、血液中に栄養素を送り出して体が使用できるようにするのです。 ところが、ストレスが長く続くとグルココーティコイドが分泌されたり、それが続くとインシュリンに対して抵抗性をつけてしまい反応をしなくなってしまいます。 そして、メタボリック症候群や心臓病を引き起こしてしてしまいます。

3. 成長

子供は慢性的なストレスがかかる状態にあると、成長のスピードが遅くなります。 ストレスがある状態では、グルココーティコイドが分泌され交感神経が刺激されています。 それにより成長ホルモンが抑制されしまいます。 さらに消化器官も血行が下がり機能が低下しますので、栄養の吸収が低下します。 極端な例になると、ストレス性の小人症という成長の完全停止もおこる可能性も有ります。

4. 免疫

免疫はストレスによってどの様な影響を受けるのでしょうか。 まずストレスは免疫と一体どの様に働くのかを最初に考えてゆきたいと思います。 免疫の働きはとても複雑なので一番中心の働きを説明してみましょう。 免疫はTセルとBセルという細胞を使い、外部から入り込んだ病気の元であるバクテリアやウィルスを発見し退治します。 Bセルはいつも体の中をパトロールして病原菌や異物を発見します。 発見しだいTセルを呼び寄せて撃退します。 この免疫機能にストレスが加わったらどうなるかというと、ストレスにより免疫は繰り返し刺激され過剰に働くようになってしまうのです。 終いには自分の体の組織を攻撃するようになってしまいます。 この様な病気を自己免疫疾患 (Autoimmune Disease) と言います。

5. 学習能力、記憶

この学習能力、記憶に関係が深い脳の部分は海馬 (Hippocampus) と言います。 急性のストレス=軽度の緊張は心拍数を上げ血液を脳へ沢山送り必要な酸素やブドウ糖を補給して脳 (特に海馬) の機能を活発にしてプラスに働きます。 ところがストレスが何時間も続くようになると十分な量の酸素やブドウ糖を脳に送れなくなり脳の不活性化を促してしまいます。 さらに長くストレス続くようになると脳細胞な退化を招き破壊をしてしまいます。

「自分は仕事をしていないからストレスはないはずなのに…」 と言われる方がいますが、本当にそうでしょうか? ストレスと言うのは人生の危機状態や悲しいことに対してだけではなく、バケーションなどのように楽しいイベントにおいても発生いたします。

ストレススケールというものがあります。 これはストレスが体に与える度数を数字で表したものです。 一番有名なものに、二人の精神分析医によって1967年に作られたH& Rストレススケールというのがあります。 少し古いのですが参考までに書いておきます。

H&Rストレススケール

1年間の間にどのくらいストレスが溜まるのか下記を参考に計算してみて下さい。

  • * 300点以上=病気になる危険性がとても高い
  • * 150~299点=病気になる危険性が中度くらい
  • * 150点以下=病気になる危険性が低い
人生の出来事 点数
配偶者の死 100
離婚 73
別居 65
牢屋に入る 63
親戚、家族の死 63
ケガ 53
結婚 50
失職 47
離婚調停 45
退職 45
家族の病気 44
妊娠 40
性機能障害 39
新しい家族が増える 39
仕事が変わる 39
経済状態の変化 38
友人の死 37
職種が変わる 36
口論の回数の変化 35
多額な負債 32
抵当流れ 30
職場での責任の変化 29
子供が家を離れる 29
姻戚関係との問題 29
ずば抜けた功績を成し遂げる 28
配偶者が仕事を始める、又は終える 26
学校の始まりと、終わり 26
生活環境の変化 25
生活習慣の修正 24
上司との問題 23
働く時間、コンデションの変化 20
住居を変わる 20
学校を変わる 20
教会活動の変化 19
社交生活の変化 18
中程度の負債、ローン 17
睡眠習慣の変化 16
食習慣の変化 14
バケーション 13
軽い違法行為 10
人生の出来事 (未成年用) 点数
未婚での妊娠 100
両親の死 100
結婚 95
両親の離婚 90
未婚の父になる 70
1年以上の禁固刑 70
両親の別居 69
兄弟、姉妹の死 68
友人関係の変化 67
未婚の姉妹の妊娠 64
養子であることを発見した 63
両親の再婚相手との関係 63
親友の死 63
先天的な欠陥、不具を持っている 62
入院するほどの病気をする 58
学校を落第する 56
学校の課外活動が出来ない 55
両親の入院 53
30日以上の禁固刑 53
ボーイフレンド、ガールフレンドとの別れ 53
初デート 51
停学処分 50
薬物、アルコール依存症 50
新しい兄弟、姉妹の誕生 50
両親との議論の増加 47
両親の失職 46
ずば抜けた個人的な功績 46
両親の経済状態の変化 45
志望大学への合格 43
高校4年生であること 42
兄弟、姉妹の入院 41
両親があまり家にいない 38
兄弟、姉妹が家から出てゆく 37
正規の教会のメンバーになる 31
父親、母親が働き始める 26

いかがでしょうか? このリストを見るだけでもおわかりになったかと思いますが、人はストレスとと共に生活していると言えるでしょう。

皆さんにとって、今年はどのくらいストレスが溜まった一年でしたでしょうか?

ストレスは生きてゆくためには大事な反応ですが、過剰に溜め込み過ぎると健康を害することになります。

ストレスを発散・解消をするようなアクティビティ、例えば定期的なエクササイズなどをして汗をかくのはいい事です。 プラス何か達成感を感じられるアクティビティをすることを心掛けると良いでしょう。 さらに言うと、背骨の健康が脳の健康に繋がるということはご存知ですか?何をしてもストレスが発散されないという方には、 カイロプラクティックケアをお試ししてみてはいかがでしょうか?

カイロプラクティックは外的刺激によって病気を治し健康を取り戻してゆく医学です、背骨の調整、エクササイズの指導、脳、体の鍛え方などにより健康な体を作ってゆきます。

私達カイロプラクターは体の調子を整えこれにより体、脳のストレスを軽減してゆきますので薬物に頼るより安全に健康を取り戻して行けると思います。

2012年12月 13日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
TEL:
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