Hiro Sugawara, D.C. / アメリカの健康保険について / カイロプラクティックは面白い！ / びびなびサンフランシスコ (アメリカ合衆国) あなたの街のオンライン交流広場 / 暮らしのサポーターズ

Chiropractic Functional Neurologist

Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

TEL: 408-738-0707

暮らしのサポーターズ

カイロプラクティックは面白い！

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

2018年 6月 21日更新

ブックマーク

アメリカの健康保険は、日本の国民健康保険や社会保険とは全く違い、各企業や会社が保険会社が販売しているいろいろなプランの中から選んで契約をし、自社の社員に提供するというシステムになっています。

健康保険には5つのタイプがあります。

PPO （Preferred Provider Organization）
HMO（Health Maintenance Organization）
HDHP（High Deductible Health Plans）
POS（Point of Service Plans）
EPO（Exclusive Provider Organization Plans）

この中で、PPOとHMOが一般的に多いプランです。しかし近頃は、HDHPも増えていっている傾向にあります。それでは、各保険の長所、短所、特徴などについて説明をしていきたいと思います。

まずは、健康保険に関するキーワードを紹介します。

・PCP（Primary Care Physician）

指定された担当医のことです。この医師が治療の指揮を執ります。例えば患者さんが専門医に行く必要があるかないかを判断し、必要時は紹介をします。

・Deductible

保険のプランに設定された控除額のことです。年間いくらと設定され、この控除額を超えた段階から、保険の支払いが医師やカイロプラクターにいきます。

・Co-Payment

診察時に支払う費用のことです。設定された金額またはパーセンテージとなっています。

・In-Network Doctor

PPOやHMOプランで保険会社と契約してる医師のことです。

・Out of Network Doctor

保険会社と契約をしていない医師のことです。

・Explanation of Benefit（EOB）

医師や療法士から申請された保険に対しての説明書、または支払いに対しての明細です。

・Claim

医師や病院から保険会社に行なう保険申請のことです。

・Providers

治療を行なう医師、病院、療法士のことです。

・Insured

被保険者

各保険について

PPO: 大体、アメリカの50％の会社が、このPPO保険を採用しています。PPOは、医師やカイロプラクターの分け方が2種類あり、1つは、PPOのネットワークメンバーである医師とネットワーク外の医師に分かれています。カバーの割合などは多少違いますが、PPOとHMO両方のネットワーク内外を問わず、たくさんの医師の中から選ぶことができます。さらにPCP（担当医）からスペシャリストへの紹介の必要もなく、担当医自体も指定する必要はありませんので、自由に診てもらいたい医師のところに行くことができます。しかし、HMOに比べると多少掛け金が上がり、またDeductible（控除金額）が設定されているため、設定金額を毎年支払った後に、医師に保険の支払いが行われることになります。
HMO: 大体15％の会社がこのプランを採用しています。PPOよりも多少毎月の掛け金が安くなりますが、HMOプランの場合は担当医が指定されており、この担当医が治療に関する全てをコントロールすることになります。また、自分がかかりたい医師やカイロプラクターを自由に選ぶことはできず、HMOに所属している医師のみとなります。つまりネットワーク内で治療を受けなければならないこと、そして専門医にかかる場合は、必ず担当医の指示がなくてはならないのです。
HDHP: 高控除額のプランですが、控除額を高くすることで毎月の掛け金を安く抑えることができるため、最近人気となっています。HDHPプランは、そのプランによって異なり、あるプランはHMOに近く、またPPOに近いプランもあります。このプランの特徴としては、HSA（Health Saving Account）という、事前に給料から天引きされたお金を貯めておき、医療費の支払いに使用する口座を併設していることです。天引きの金額は一般的に指定でき、また給与の税金前に引かれるため、税金が少し安くなります。平均的なHDHPプランの控除金額は2,000ドル位ですが、約20％のプランが3,000ドル以上の控除額と言われています。月々の掛け金は前述のプランよりも安くなります。健康であまり医師に行ったことがないけれど、大きなケガや手術のための用心に保険をという方に適したプランです。
POS: 約10％の会社がこのプランを採用しています。これはPPOとHMOのハイブリッド的なプランで、HMOのように担当医を指定しておくのですが、ネットワーク外の医師やカイロプラクターにも希望すれば紹介なしでかかることができるプランです、その点では、選択肢が増えるのでいいプランです。ただし、PPOやHMOに比べて多少控除額が上がる場合が多いようです。
EPO: このプランは、HMOに似ており、担当医の指定は必要ないのですが、ネットワーク内のドクターのみに行けるプランです。

アメリカの保険比較表

プラン名	平均の控除額	PCPが必要か	紹介の必要性があるか	ネットワーク外の治療を受けられるか
HMO	$1,175	Yes	Yes	No
PPO	$1,046	No	No	Yes
HDHP	$2,304	多様	多様	多様
POS	$1,301	No	No	Yes
EPO	N/A	No	No	No

それぞれのプランには長所と短所があります。一般的に、会社ではいくつかのプランを提示して、従業員に選択肢を与えているようですので、知識があれば自分に適した保険を選ぶ助けになります。ご参考になればよいと思います。

2018年 6月 21日更新

■■■

お問い合わせ、ご相談はこちらからお気軽にどうぞ。

Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.（Hiro Sugawara, D.C.）: 空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty （発達障害児講座）等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP （Parent Help Parent）にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。