Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C. TEL: 408-738-0707

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第63回 : 
指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害

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第63回 : 
指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害

カイロプラクティックは面白い!

カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

2017年10月 4日更新

第63回 : 指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害

橈骨(とうこつ)神経(Radial Nerve)は、脊椎神経C5とT1からスタートします。はじめは腕神経叢(わんしんけいそう)(Brachial Plexus)となり、肩部分を抜けた時に個々の神経に分かれます。そして撓骨神経は腋の後ろを通り、上腕の骨をぐるりと回るように下降し、肘の後部外側を通って、手首や手の甲側指に至ります。指先までの長い旅をする間に、いくつかのトンネルを通ることになり、ここで神経の圧迫が起きると、さまざまな症状を引き起こします。運動機能は、上腕の部分でいうと、上腕三頭筋や手首指を反らせる筋肉を全てコントロールしています。一方、感覚機能は、上腕と前腕の後ろの皮膚感覚、そして外側指3.5本分の手の甲の皮膚感覚をコントロールします。神経が圧迫を受ける箇所は4箇所あり、ここで問題が起きた場合、痺れや痛みのような症状を起こすことなります。

図1 撓骨神経の皮膚感覚の範囲図です。
画像出典: Teach Me Anatomy
Fig 3 – The cutaneous innervation of the radial nerve

図2 撓骨神経の全体像です。
画像出典: The Center for Total Back Care
Pinched Nerve

圧迫される箇所

腋部分の圧迫

1.腋部分肩関節の付近を通り抜ける時に、肩の脱臼や腕の骨折、そして松葉杖の不適切な使用法などで圧迫を受ける可能性があります。

2.運動障害は、肘や指、手首を反らせることができません。これを「リストドロップ」と呼びます。

3.感覚障害は、痺れが後方外側上腕や前腕、手の甲に現れます。

図3 これがリストドロップです。このように手首を反らせる筋肉が麻痺してしまうので、手首が落ちてしまいます。
画像出典: NCEMI
9.19 Radial Neuropathy (Saturday Night Palsy)

溝(Radial Groove)部分の圧迫

溝とは、上腕骨の中ほどにある撓骨が通る部分です。

1.骨折により神経が圧迫を受けることが多くの原因です。腋を圧迫した状態で(ソファの肘掛の腋を乗せて寝てしまうなど)寝てしまった時にも起こります。

2.運動障害としては、上腕三頭筋が弱くなりますが、麻痺はありません。前腕の後ろ側の筋肉が影響されて手首や指を反らすことができません。そして腕撓骨筋(Brachioradialis)が弱くなります。

3.感覚障害症状は、手の甲側指3本半に皮膚感覚が低下します。

撓骨トンネル(Radial Tunnel)への障害

筋肉と肘関節で作られたトンネルです。

1.症状は、肘外側や前腕後方部分の痛みが起こり、また指や手首を使った時に症状が悪化します。テニス肘のような症状に多少似ています。

2.運動障害の場合は、あまり顕著な症状は現れません。

後方骨間筋(Posterior Interossrous)部分の圧迫

1. 前腕部分の2つの骨の間にある筋肉で、圧迫を受けます。

2. 症状は指や手首を反らせることができないこと。そして前腕の痛みがあります。

3. 後方骨間筋の圧迫が最も多く見られます。

上記のように、圧迫を受ける箇所は4箇所です。全体では上腕や前腕、指、手首の後方、筋肉(運動機能)、そして皮膚感覚が影響を受けます。それゆえ、肘が伸ばせない、指や手首を反らすことができないという症状が起こります。

図4 肘部分にある後方骨間筋です。個々で神経の圧迫が起こります。
画像出典: Teach Me Anatomy
Fig 2 – The deep branch of the radial nerve pierces the supinator muscle, and becomes the posterior interosseous nerve

圧迫の原因と影響

  • 上腕の骨折
  • 腋をソファの肘掛などにもたれ掛けて寝てしまい圧迫を長時間してしまう
  • 松葉杖を間違った使用法をしてしまい腋を圧迫してしまう
  • 転んだり、打撃を腕に受ける
  • スポーツなどでの腕の使用過多
  • 動きとしては、物を握り振り回す動作が原因になります、例えば、ハンマーを持って振り回す作業、手首を激しく繰り返し反らしたり曲げたりする動作です
  • 鉛中毒も神経に影響して痺れを起こします

圧迫の症状

圧迫部分により多少違いはありますが、以下のような症状があります。

  • 上腕、前腕、手首、指の後方部分の痺れや筋肉の麻痺がある
  • 鋭い痛み、または鈍痛がある
  • 指や手首を反らせることができない(リストドロップ)
  • 肘が伸ばせない
  • 前腕を外側に回せない
  • 前腕の筋肉の退化が起こる

カイロプラクティック治療の効果

一般的に、撓骨神経に損傷を受けてしまうと、治癒に必要な期間は12週間と言われています。しかし原因を見ると、事前に予防できることが多いのです。例えば、腕の使用過多に注意したり、正しい松葉杖の使用法を守ったりするだけでも、かなり神経の損傷を回避できるのです。しかし、もし症状が出てしまった時は、早めに専門家やカイロプラクターに相談してください。

2017年10月 4日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

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