Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C. TEL: 408-738-0707

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カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

2017年12月 27日更新

第66回 : 手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷

図1 尺骨神経の全容です。黄色部分が神経です。
画像出典:The Teachme Anatomy
Anatomical Course
The Ulnar Nerve Fig. 1.0

図2 色の付いた部分の皮膚感覚を尺骨神経がコントロールしています。
画像出典:The Teachme Anatomy
Sensory Functions
The Ulnar Nerve Fig. 1.2

図3 長期間、神経が圧迫を受けると、手はこのように変形してしまいます。これをアルナークロウと呼びます。
画像出典:The Teachme Anatomy
Clinical Relevance: Lesions of the Ulnar Nerve
Damaged at the Wrist
The Ulnar nerve Fig. 1.3

尺骨神経(Ulnar Nerve)は、脊椎神経のC8、T1より始まり、上腕の真ん中を通って、肘で内側に進路を変えます。そしてエピコンダイル(Epicondyle)という肘の骨の突起の後ろを通り抜けて、前腕にいたる神経です。この内側エピコンダイルが、肘を何かにぶつけてしまったときに、小指の方まで痺れを感じる部分です。アメリカでは、ファニー・ボーン(Funny Bone)と言われる部分です。神経は、前腕の前部分と手の小指側の筋肉、特に小指球筋(Hypothener Muscle)という小指を動かす筋肉群をコントロールしています。前腕の筋肉は、手首を曲げる筋肉と手首を小指側に傾ける機能を、そして手の筋肉は、指を手のひら側に曲げる機能を持っています。感覚は、手のひら側と手の甲側の小指と、薬指の半分の手(1本半分)の皮膚感覚を支配しています。

この尺骨神経は、肘と手首の部分にダメージを受けやすく、ダメージの場所によって症状が変化します。肘の部分にダメージを受けたときは、前述の肘の内側ファニーボーンの部分が、神経があまり守られていないのでケガをしやすい場所になります。ケガの原因は、多くの場合、肘の内側にある突起の骨折により、神経圧迫が起こります。ほかには強い打撃を肘に受けた場合も原因となります。これらが原因のケガによる特徴的な症状は、小指と薬指の力がなくなるためこの部分では物を持つことができなくなります。手首は曲げられるのですが、筋肉が弱くなっているので手首が外側へ同時に曲がってしまうのです。

また感覚機能は、図2の部分の皮膚感覚が麻痺してしまいます。ダメージが手首の場合、小指と薬指の動きが大きく影響を受け、指を開いたり閉じたりができなくなります。しかし前腕の筋肉は影響を受けません。感覚機能に損傷が起きると、小指と薬指側の手のひらと、指の皮膚感覚麻痺が起きます。アルナークロウ(Ulnar Claw)と呼ばれる特徴的な手の変形は、慢性的な神経圧迫により起こります(図3)。

尺骨神経障害の症状
  • 腕の異常感覚がある。
  • 痛みがある。
  • 虚弱感がある。
  • 焼けるような痛みがある。
  • 痺れがある。
  • 小指、薬指にチクチクした感覚がある。
  • 手の筋肉の脱力感がある。
  • 痛みが夜に悪化する。
  • ある特定の動作、活動により症状が悪化する。(例:テニス、ゴルフなど)
  • 握力低下が起こる。
  • 肘を長く曲げていると、小指や薬指が痺れてくる。
  • 指の動きがぎこちなくなり、キーボードを打ったり、楽器を弾いているときに支障が出る。
  • 長期にわたって神経の圧迫があると、筋肉の退化が起こる
原因や危険要因
  • 尺骨神経は肘を曲げているとき伸ばされるので、長時間肘を曲げていると圧迫を受けやすい。
  • 肘を曲げたまま寝る人は、圧迫を起こしやすい。
  • コンピューターなどの作業中に、肘を机に長時間ついて作業をする傾向がある人。
  • 肘を骨折したことがある人。
  • 肘の関節炎によってできてしまう骨(Spur)がある人。
  • 肘に炎症がある人。
  • 仕事や作業などで、繰り返し肘を屈伸しなければならない人
カイロプラクティック治療

ケガ、圧迫の場所、原因により治療法は異なります。手術が必要な場合もあれば、カイロプラクティクのような治療が大きい効果を出す場合も多くあります。少しの痺れだからと思い放っておくと、治るものも治らなくなってしまいます。早急に専門家に相談してください。

2017年12月 27日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
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