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- ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは
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- カイロプラクティックとは
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- 成長のマイルストーン
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- 脳の働き
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- 脳の好き嫌いと機能低下したときの状態
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- 成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法
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- ストレスって何?
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- 自閉症スペクトラム障害
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- 注意欠陥多動性障害 (Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD)
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- 学習障害 (Learning Disability)
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- 強迫反応障害 (OCD Obsessive Compulsive Disorder)
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- めまい(Dizziness, Vertigo)
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- てんかんと痙攣発作症状 (Epilepsy and Seizure)
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- 脳震とう (Concussion) とスポーツ、セコンドインパクト症候群 (Second Impact Syndrome)
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- 慢性疲労症候群 (Chronic Fatigue Syndrome, CFS)
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- 脳性まひ
- 第18次 :
- 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
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- 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (後編)
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- 身体の成長 - 特に粗大な運動機能 (Gross Motor Skill) について
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- 身体の成長 - 繊細な運動機能 (Fine Motor Skill)
- 第22次 :
- 身体の成長 - 言語 (Language) と話し方 (Speech)
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- 身体の成長 - 認識力 (Cognitive) と感覚 (Sensory)
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- 身体の成長 - 社会性 (Social) と感情 (Emotional)
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- 身体の成長 - 知能の成長
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- 身体の成長 - 聴力
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- 身体の成長 - 知能指数(IQ, Intelligence Quotient)と感情指数(EQ Emotional Intelligence)
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- 身体、精神の成長 - 選択性緘黙症(Selective Mutism セレクティブミューティズム)
- 第33次 :
- 身体と精神の成長 - トゥレット症(Tourette Syndrome)
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- 身体と精神の成長 - アスパーガー症(Asperger Syndrome)
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- 身体精神の成長 - 広範囲の成長障害(PDD-NOS, Pervasive Development Disorder- Not Otherwise Specified)
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- 身体、精神の成長 - 小児崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder)またはヘラー症候群(Heller's Syndrome)
- 第37次 :
- 身体と精神の成長 - 聴覚解析障害(Auditory Processing Disorder, APD)
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- 五感 - 嗅覚と味覚
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- 五感 - 味覚
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- 五感 - 聴覚(Auditory System)
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- 五感 - 視覚 ~前編~
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- 五感:触覚 ①痛みと温度感覚
- 第44次 :
- 五感:触覚 ②大雑把な触覚(Crude touch)、繊細な触覚(Fine touch)、振動(Vibration)、体の部分の位置感覚(Joint position)
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- 脳神経(Cranial Nerve)Cranial Nerve #1(CN 1)嗅覚神経(Olfactory Nerve)
- 第46次 :
- 脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
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- 脳神経 第3番 眼動神経(Oculomotor Nerve, CN 3)
- 第48次 :
- 偏頭痛やむち打ちが原因で、物が二重に見える?
- 第49次 :
- 顔を触るだけで痛い? それ三叉神経異常かも?
- 第50次 :
- 味覚や聴力障害も引き起こす「顔面麻痺」
- 第51次 :
- 立っていられない!耳鳴りがする!バランスと聴力を支配する 脳神経8番 内耳神経(Vestibulocochlear Nerve)
- 第52次 :
- ”オエッ”とえずくのは健康な証拠!? 脳神経第9番 舌咽神経(Glossopharyngeal Nerve)
- 第53次 :
- ”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)
- 第54次 :
- 四十肩? その痛み脊髄副神経が原因かも!?脳神経第11番 脊髄副神経(Spinal Accessary Nerve)
- 第55次 :
- 言語や嚥下(えんげ)などを司る脳神経第12番:舌下神経(Hypoglossal Nerve)
- 第56次 :
- 戦う。逃げる。人類を繁栄させてきた~自律神経「交感神経」~
- 第57次 :
- 休む。消化する。体をリラックスさせる~自律神経「副交感神経」~
- 第58次 :
- 神経性膀胱症(Neurogenic Bladder)
- 第59次 :
- 脚の脱力感や痺れにご用心!末梢神経~大腿神経(Femoral Nerve)~
- 第60次 :
- お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
- 第61次 :
- 息を吸うだけでイタタタタ!肋間筋肉・神経痛
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- スポーツマンもオフィスワーカーも要注意!首、肩、腕の神経を圧迫する「腕神経叢(わんしんけいそう)」
- 第63次 :
- 指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害
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- 肩の痺れや脱力感を感じたら!腋窩(えきか)神経の損傷かも?
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- 過度な筋トレにご注意! 肘や前腕をコントロールする筋皮神経
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- 手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷
- 第67次 :
- 正中神経が引き起こす「指」「腕」「肩」の痺れにご注意
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- “まぶたのぴくぴく” から冠状動脈痙攣まで。筋肉の痙攣
- 第69次 :
- 糖質制限する前に知っておきたい!GIとGLの違いとは
- 第70次 :
- テレビゲームでも乗り物酔いが起こる!?
- 第71次 :
- アメリカの健康保険について
- 第72次 :
- 交通事故の治療に不可欠な「自動車保険」について
- 第73次 :
- 子どもに多い斜視。脳の成長とともに解消することも。
- 第74次 :
- 寝違えも「斜頸」のひとつ!異変を感じたら早めの診察を。
- 第75次 :
- 旨みの素!MSGの隠れた問題とは
- 第76次 :
- 百害あって一利なし!人工トランス脂肪酸
- 第77次 :
- グルテンが引き起こすさまざまな病気
- 第78次 :
- ガムでお馴染み。キシリトールのメリット・デメリット
- 第79次 :
- 肩がポキポキと鳴る?それ関節炎かも。
- 第80次 :
- 悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎
- 第81次 :
- 40%は遺伝が原因?「関節変形性乾癬(かんせん)」
- 第82次 :
- 12時間痛みが続くことも!痛風とは
- 第83次 :
- 腰痛から目の疾患まで引き起こす「強直性関節炎」とは?
- 第84次 :
- 感染症のあとに併発する「反応性関節炎」とは?
- 第85次 :
- 生後6カ月を過ぎた“モロ反射”の弊害とは?
- 第86次 :
- 大人に悪影響を及ぼす“強直性迷路反射”とは?
- 第87次 :
- 「はいはい期」まで残っていたら注意!「非対称強直性頸反射」
- 第88次 :
- リューマチと並び、最も多い「変形性関節炎」とは
- 第89次 :
- 女性患者は男性の2~3倍!リューマチ性関節炎
- 第90次 :
- 16歳以下の子どもがかかるリューマチ病
- 第91次 :
- バクテリアで発症!敗血症性関節炎
- 第92次 :
- 手や足のちくちく感に要注意!
- 第93次 :
- 24時間営業!身体の解毒作用とは
- 第94次 :
- 気になる“まぶた”のピクピク!ほかの病気の兆候かも?
- 第95次 :
- ウイルスやガンと闘う!免疫機能
- 第96次 :
- 骨の成長や骨密度維持に欠かせない!「カルシウム」
- 第97次 :
- 野菜をたっぷり摂って、カリウム不足解消!
- 第98次 :
- 体に不可欠なミネラル。成長や細胞修理を促す「リン」とは
- 第99次 :
- 体に不可欠なミネラル2。解毒作用や代謝を促す「イオウ」とは
- 第100次 :
- 高齢者の認識機能維持にも有効な「鉄分」
- 第101次 :
- 甲状腺ホルモンを作るミネラル。「ヨウ素」の摂取量や欠乏症状は?
- 第102次 :
- 風邪の治りが3割も早くなる!? 必須ミネラル「亜鉛」とは
- 第103次 :
- 体を形成する「マグネシウム」。食生活によっては不足する場合も!
- 第104次 :
- 脳機能向上や心臓病予防に効果!「セレニウム」とは
- 第105次 :
- インシュリン機能を高める「クロム」とは
- 第106次 :
- 必須アミノ酸①「記憶や学習に関与するフェニールアラニン」
- 第107次 :
- 必須アミノ酸②「アスリートの強い味方。筋肉の代謝や回復を調整するバリン」
- 第108次 :
- 必須アミノ酸③「美容に欠かせない!コラーゲンの素を生成するスレオニン」
- 第109次 :
- 必須アミノ酸④「快感ホルモン“セラトニン”を作るトリプトファン」
- 第110次 :
- 必須アミノ酸⑤ 抗酸化作用や代謝促進など、マルチに活躍する物質「メサイオニン」
- 第111次 :
- 必須アミノ酸⑥質の良い筋肉を作る「リューシン」
- 第112次 :
- 必須アミノ酸⑦筋肉の疲労回復やアンモニアを解毒する「アイソリューシン」
- 第113次 :
- 必須アミノ酸⑧ケガや術後の回復をサポートするライシン
- 第114次 :
- 必須アミノ酸⑨貧血や関節痛に効果のある「ヒスティディン」
- 第115次 :
- 一度発症すると再発の可能性大!「口唇ヘルペス」
- 第116次 :
- 「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨
- 第117次 :
- セサモイドの炎症
- 第118次 :
- セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
- 第119次 :
- 「O脚」の原因や症状、治療法について
- 第120次 :
- 「X脚」の原因や症状、治療法について
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- 心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
- 第122次 :
- “サイレントキラー” 高血圧とは
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- 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
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- 「リーキーガット症候群」とは
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- 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
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- 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
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- 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
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- 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- 第129次 :
- 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
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- 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
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- 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
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- あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
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- まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
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- 第145次 :
- 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- 第146次 :
- 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- 第147次 :
- ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは
カイロプラクティックは面白い!
カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力
第60次 : お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
坐骨神経は、体の中でもっとも大きく、幅が約2センチもある平らなバンド状の神経です。腰椎神経と仙骨神経から始まり、お尻の筋肉の下を通り過ぎ、腿の後ろ側、そしてふくらはぎ、足へと到達して、運動や感覚機能をコントロールしています。
(Fig.1) 坐骨神経の始まりです。中央部分には梨状筋(Piriformis)があります。
画像出典: Align Body Clinic
Sciatica – What is it? What Cause it? What Do I Do If I Have it?
What is Sciatica
運動機能
お尻の筋肉の下を通り過ぎているのですが、お尻の筋肉はコントロールしておらず、以下の筋肉を動かしています。
- 腿の後ろ側の筋肉
- ふくらはぎの筋肉
- 足の筋肉
- 脛の外側と前側の筋肉
- 足の内側の筋肉
感覚機能
- 脚の外側と内側の皮膚感覚
- かかと、足の甲、底の皮膚感覚
(Fig.2) 椎間板がはみ出てきて、神経を圧迫する様子です。
画像出典: Mayo Clinic
Sciatica
Herniated Disk
(Fig.3) 坐骨神経のルートです。赤い部分が痛みを感じる場所です。
画像出典: knowhowmd
Sciatica treatment & Sciatica Symptoms & Leg Nerve Pain Relief
Definition
(Fig.4) 坐骨神経の皮膚感覚をコントールしている神経を色別に表しています。
画像出典: Teach Me Anatomy
The Sciatic Nerve fig 1.2 Cutaneous Innervation of the Terminal Branch of the Sciatic Nerve
坐骨神経に問題が出ると、坐骨神経痛(Sciatica)という障害が起こります。
症状
- 多くの場合、鋭い痛みが脚や腰に出る。鈍痛は少ない。
- 持続的な痛みが、片側のお尻や脚に起こる。
- 一般的に、痛みは寝ている時に少し和らぎ、立ったり座ったりした時に悪化する。
- 針で刺されたような痺れがある。
- 鋭い痛みが脚に走る。これにより歩くことや立っていることに困難が出る。
- 中度から強度の腰痛、または強度の足の痛みがある。
- 焼けるような感覚が脚に走る。
- 症状が出ている側の脚に、歩いた時に脱力感がある。
- くしゃみや咳で痛みがひどくなる。
- 急激な動きにより痛みがひどくなる。
- 姿勢を変えるときに痛みが出る。
- 膝や足の運動機能が低下する。
坐骨神経は、腰椎神経から2つ(L4、L5)、仙骨神経(S1、S2、L3)から3つの神経が集まり成り立っており、どの神経が圧迫またはケガしているかによって症状が異なります。
-
L4 (腰椎神経)
痛みや痺れの症状は腿の後ろ側に出るようになり、膝を伸ばそうとする時にしっかり伸ばすことができなくなる。時には膝の反射が弱くなるときもある。
-
L5 (腰椎神経)
症状が腿だけではなく、足首や足の指におよぶ。フットドロップ(Foot Drop)と呼ばれる足首の筋肉が弱くなり、足先が下に垂れさがってしまう症状が出ることもある。また痛みは足の甲、足の拇指と第二指の間の皮膚に感じられることが多くある。
-
S1(仙骨神経)
足の外側部分に痛みを感じ、他の足指にも波及する場合もある。爪先立ちをしようとした時、筋肉の問題でできないことも。時には、膝やかかとの反射が弱くなることもある。
原因
坐骨神経痛は、何らかの要因で神経が刺激され怪我をしたり、炎症を起こしてしまうために起こります。また腰椎神経の出口が退化などによって狭くなり、神経へ圧迫が原因になることもあります。これは60才以上の方に特に多いです。
- 仕事上で体を捻ったり、重い荷物を持つ機会が多い。長時間の運転をする方は危険度が上がる。
- 仕事で長時間座っている方は危険が増す。
- 椎間板(Disc)が潰れてしまい神経を圧迫する。
- 背骨の疲労骨折により、脊椎すべり症(Spondylolisthesis)を起こし、脊椎が前方にすべり神経を圧迫する。この場合、もっとも多い場所は腰椎5番(L5)である。
- 筋肉の硬直。特にお尻にある梨状筋(Piriformis)という筋肉の真下を坐骨神経が通っているため、この筋肉の硬直により圧迫を受ける。
- 妊娠
- 重い物などを持ち上げるなどした時に、腰を痛めてしまった場合。
- 財布をお尻のポケットに常に入れているために、梨状筋を圧迫して硬直を起こしてしまう。男性に多い。
- 梨状筋は脚を旋回(Pivot)させるとケガをすることがある。これによって筋肉が硬直して神経に圧迫を加えるようになる。
- 仙腸関節(Sacroiliac joint)、骨盤と仙骨の関節のケガがL5 の神経を刺激して症状を起こす。
坐骨神経痛を治療しないで放っておいてしまうと、慢性的に神経を圧迫をかけてしまうために、下肢の運動機能が失われてしまうこともあります。さらに重症になれば、膀胱のコントロールにも障害が出る可能性があります。
治療
普段からできることで、少しでも坐骨神経痛発症の危険や、繰り返し起こることを防ぎましょう。
- 背中、腰、コアの筋肉を普段から定期的にエクササイズして強化する。まずは専門家に相談してから始めること。
- 座って仕事をするときに、椅子に腰のサポートをする。正しいバイオメカニクス(体の構造を基にした動作)を応用して座る。
- 物を持ち上げるときに、腰を曲げないなど腰に負担をかけないようにする。
- 違和感を感じたらすぐに専門家に相談してください、特にカイロプラクティクケアはとても有効です。
2017年 7月 11日更新
Columnist's Profile
- Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)
空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。
既刊号
BACK ISSUES- 第1次 : カイロプラクティックとは
- 第2次 : 成長のマイルストーン
- 第3次 : 右脳と左脳
- 第4次 : 脳の働き
- 第5次 : 脳の好き嫌いと機能低下したときの状態
- 第6次 : 成長障害に対する機能神経科カイロプラクティックの治療法
- 第7次 : ストレスって何?
- 第8次 : 自閉症スペクトラム障害
- 第9次 : 注意欠陥多動性障害 (Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD)
- 第10次 : 学習障害 (Learning Disability)
- 第11次 : 強迫反応障害 (OCD Obsessive Compulsive Disorder)
- 第12次 : バランス感覚障害
- 第13次 : めまい(Dizziness, Vertigo)
- 第14次 : てんかんと痙攣発作症状 (Epilepsy and Seizure)
- 第15次 : 脳震とう (Concussion) とスポーツ、セコンドインパクト症候群 (Second Impact Syndrome)
- 第16次 : 慢性疲労症候群 (Chronic Fatigue Syndrome, CFS)
- 第17次 : 脳性まひ
- 第18次 : 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (前編)
- 第19次 : 持続する原始反射 (Primitive Reflexes) と脳の成長障害の関係 (後編)
- 第20次 : 身体の成長 - 特に粗大な運動機能 (Gross Motor Skill) について
- 第21次 : 身体の成長 - 繊細な運動機能 (Fine Motor Skill)
- 第22次 : 身体の成長 - 言語 (Language) と話し方 (Speech)
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- 第29次 : 身体の成長 - 知能指数(IQ, Intelligence Quotient)と感情指数(EQ Emotional Intelligence)
- 第30次 : 身体の成長 - ハンド・アイ・コーディネーション(Hand-Eye Coordination)
- 第31次 : 身体の成長 - コーディネーション発達障害 (Developmental Coordination Disorder)
- 第32次 : 身体、精神の成長 - 選択性緘黙症(Selective Mutism セレクティブミューティズム)
- 第33次 : 身体と精神の成長 - トゥレット症(Tourette Syndrome)
- 第34次 : 身体と精神の成長 - アスパーガー症(Asperger Syndrome)
- 第35次 : 身体精神の成長 - 広範囲の成長障害(PDD-NOS, Pervasive Development Disorder- Not Otherwise Specified)
- 第36次 : 身体、精神の成長 - 小児崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder)またはヘラー症候群(Heller's Syndrome)
- 第37次 : 身体と精神の成長 - 聴覚解析障害(Auditory Processing Disorder, APD)
- 第38次 : 五感 - 嗅覚と味覚
- 第39次 : 五感 - 味覚
- 第40次 : 五感 - 聴覚(Auditory System)
- 第41次 : 五感 - 視覚 ~前編~
- 第42次 : 五感 - 視覚 ~後編~
- 第43次 : 五感:触覚 ①痛みと温度感覚
- 第44次 : 五感:触覚 ②大雑把な触覚(Crude touch)、繊細な触覚(Fine touch)、振動(Vibration)、体の部分の位置感覚(Joint position)
- 第45次 : 脳神経(Cranial Nerve)Cranial Nerve #1(CN 1)嗅覚神経(Olfactory Nerve)
- 第46次 : 脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
- 第47次 : 脳神経 第3番 眼動神経(Oculomotor Nerve, CN 3)
- 第48次 : 偏頭痛やむち打ちが原因で、物が二重に見える?
- 第49次 : 顔を触るだけで痛い? それ三叉神経異常かも?
- 第50次 : 味覚や聴力障害も引き起こす「顔面麻痺」
- 第51次 : 立っていられない!耳鳴りがする!バランスと聴力を支配する 脳神経8番 内耳神経(Vestibulocochlear Nerve)
- 第52次 : ”オエッ”とえずくのは健康な証拠!? 脳神経第9番 舌咽神経(Glossopharyngeal Nerve)
- 第53次 : ”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)
- 第54次 : 四十肩? その痛み脊髄副神経が原因かも!?脳神経第11番 脊髄副神経(Spinal Accessary Nerve)
- 第55次 : 言語や嚥下(えんげ)などを司る脳神経第12番:舌下神経(Hypoglossal Nerve)
- 第56次 : 戦う。逃げる。人類を繁栄させてきた~自律神経「交感神経」~
- 第57次 : 休む。消化する。体をリラックスさせる~自律神経「副交感神経」~
- 第58次 : 神経性膀胱症(Neurogenic Bladder)
- 第59次 : 脚の脱力感や痺れにご用心!末梢神経~大腿神経(Femoral Nerve)~
- 第60次 : お尻や脚に鋭い痛みが走る!つらい「坐骨神経痛」
- 第61次 : 息を吸うだけでイタタタタ!肋間筋肉・神経痛
- 第62次 : スポーツマンもオフィスワーカーも要注意!首、肩、腕の神経を圧迫する「腕神経叢(わんしんけいそう)」
- 第63次 : 指や手首を反らせることができない! 撓骨(とうこつ)神経障害
- 第64次 : 肩の痺れや脱力感を感じたら!腋窩(えきか)神経の損傷かも?
- 第65次 : 過度な筋トレにご注意! 肘や前腕をコントロールする筋皮神経
- 第66次 : 手が“ハサミ”のように変形する?尺骨神経の損傷
- 第67次 : 正中神経が引き起こす「指」「腕」「肩」の痺れにご注意
- 第68次 : “まぶたのぴくぴく” から冠状動脈痙攣まで。筋肉の痙攣
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- 第72次 : 交通事故の治療に不可欠な「自動車保険」について
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- 第74次 : 寝違えも「斜頸」のひとつ!異変を感じたら早めの診察を。
- 第75次 : 旨みの素!MSGの隠れた問題とは
- 第76次 : 百害あって一利なし!人工トランス脂肪酸
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- 第79次 : 肩がポキポキと鳴る?それ関節炎かも。
- 第80次 : 悪化すると歩行困難に!股関節の関節炎
- 第81次 : 40%は遺伝が原因?「関節変形性乾癬(かんせん)」
- 第82次 : 12時間痛みが続くことも!痛風とは
- 第83次 : 腰痛から目の疾患まで引き起こす「強直性関節炎」とは?
- 第84次 : 感染症のあとに併発する「反応性関節炎」とは?
- 第85次 : 生後6カ月を過ぎた“モロ反射”の弊害とは?
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- 第89次 : 女性患者は男性の2~3倍!リューマチ性関節炎
- 第90次 : 16歳以下の子どもがかかるリューマチ病
- 第91次 : バクテリアで発症!敗血症性関節炎
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- 第101次 : 甲状腺ホルモンを作るミネラル。「ヨウ素」の摂取量や欠乏症状は?
- 第102次 : 風邪の治りが3割も早くなる!? 必須ミネラル「亜鉛」とは
- 第103次 : 体を形成する「マグネシウム」。食生活によっては不足する場合も!
- 第104次 : 脳機能向上や心臓病予防に効果!「セレニウム」とは
- 第105次 : インシュリン機能を高める「クロム」とは
- 第106次 : 必須アミノ酸①「記憶や学習に関与するフェニールアラニン」
- 第107次 : 必須アミノ酸②「アスリートの強い味方。筋肉の代謝や回復を調整するバリン」
- 第108次 : 必須アミノ酸③「美容に欠かせない!コラーゲンの素を生成するスレオニン」
- 第109次 : 必須アミノ酸④「快感ホルモン“セラトニン”を作るトリプトファン」
- 第110次 : 必須アミノ酸⑤ 抗酸化作用や代謝促進など、マルチに活躍する物質「メサイオニン」
- 第111次 : 必須アミノ酸⑥質の良い筋肉を作る「リューシン」
- 第112次 : 必須アミノ酸⑦筋肉の疲労回復やアンモニアを解毒する「アイソリューシン」
- 第113次 : 必須アミノ酸⑧ケガや術後の回復をサポートするライシン
- 第114次 : 必須アミノ酸⑨貧血や関節痛に効果のある「ヒスティディン」
- 第115次 : 一度発症すると再発の可能性大!「口唇ヘルペス」
- 第116次 : 「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨
- 第117次 : セサモイドの炎症
- 第118次 : セサモイド骨最大級!「パテラ」とは
- 第119次 : 「O脚」の原因や症状、治療法について
- 第120次 : 「X脚」の原因や症状、治療法について
- 第121次 : 心臓病や卒中の原因に!高コレステロールについて
- 第122次 : “サイレントキラー” 高血圧とは
- 第123次 : 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
- 第124次 : 「リーキーガット症候群」とは
- 第125次 : 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
- 第126次 : 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
- 第127次 : 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
- 第128次 : 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- 第129次 : 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
- 第130次 : スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
- 第131次 : 長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
- 第132次 : 運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
- 第133次 : 歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
- 第134次 : 足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
- 第135次 : 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
- 第136次 : 虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
- 第137次 : 脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
- 第138次 : その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
- 第139次 : げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
- 第140次 : 胸やけが1週間続いたら、診察を
- 第141次 : 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
- 第142次 : あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
- 第143次 : まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
- 第144次 : 子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
- 第145次 : 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- 第146次 : 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- 第147次 : ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは