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- 「O脚」の原因や症状、治療法について
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カイロプラクティックは面白い!
カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力
Vol.46 : 脳神経:第2番 視神経(Optic Nerve)
視神経(Optic Nerve)は、眼球の一番底の部分にある網膜に光があたり、その光信号が網膜にある視覚のセンサー(以前お話ししたロッドとコーンというセンサーです)により、電気信号に変えられることから始まります。
電気信号に変えられた映像の信号は、視神経となり網膜から脳に向かって眼窩という眼球のある頭蓋骨の後ろに抜けます。脳に入ってすぐに、この視神経は視神経交叉(Optic Chiasm)というX字の交叉をします。この交叉の後、視神経は名前を変えて視索(Optic Tract)と呼ばれ、大脳の中を旅して、大脳の一番後方にある視覚中枢に到達して画像を認識することになります。
眼球にある網膜のセンサーは、鼻側のセンサー(Nasal Receptor)とこめかみ側のセンサー(Temporal Receptor)に分かれています。これにはとても重要な意味があります。それは自分の左側の視界から画像が入ってくると、画像は右目のこめかみ側のセンサー(Temporal Receptor)と左目の鼻側のセンサーで二画像を落とすことになります。つまり両方の目で左側の画像を半分ずつ見るようなものです。昔行った学校での実験を思い出してください。レンズを通った画像は逆さまに映りましたね。このセンサーにも逆さの画像が映ります。網膜センサーに映った左からの画像は、視神経交叉にて右コメカミ側のセンサーは右脳に向かって進みます。そして左鼻側のセンサーはこの交叉にて反対の脳、つまり右脳に向かって進みます。これで左から入った画像は、右脳にて左側視界(Left Visual Field)として1つの画像として認識されることになります。
また網膜には2つのセンサーがあり、役割別に機能しています。これらは以前お話しした正確に物を見たり色を識別するコーン(Cones)というセンサーと、動きに対して感度の高いロッド(Rods)というセンサーです。コーンは焦点部分に集まっています。ここからの信号は、視覚中枢の一番後ろ部分に伝えられ(字を読んだり、色を認識したり、物の詳細を認識します)、ロッド部分の情報(色や詳細は分かりませんが、物の動きにとても敏感です)は、その周りの脳に伝えられ画像の解析をすることになります。
網膜から始まり、視神経、視神経交叉を通って視索となり、さらに脳を通って大脳の一番後ろ側にある視覚中枢にいたるという長い道のりを経て視覚となるのですが、道のりが長い分、どこかで神経が圧迫を受けることで特徴的な症状を見せてしまいます。視神経ですから、簡単にいうと、視界のある部分が見えなくなってしまうことになります。これはとても複雑ですが、視覚障害の症状をみれば、どこに問題があるかが分かります。それでもたくさんの症状があり、非常に分かりづらいものなので、例を二つほど挙げてみます。
- 1. 片目の視覚喪失(Ipsilateral Blindness)
-
右の視神経(Optic nerve)が腫瘍などで圧迫されてダメージを受けることで、右目の視力を失ってしまいます。視神経交叉の前の視神経の部分が損傷しているときも同様です。
- 2. バイテンポラル半視覚障害(Bitemporal Hemianopia)
-
両目の外側の視覚を失くしてしまいます。これは視覚交叉(Optic Chiasm)の前の部分(Xの部分の前方)に圧迫が加わりダメージを受けると起こる症状です。両目の鼻側のセンサーからの視神経は、視覚交叉によって反対側の脳に向かいます。しかし交叉部分の前にダメージを受けると、両目が外側の視界からの信号を伝えられなくなり、両目外半分の視覚を失くしてしまいます。視覚交叉の下には脳下垂体が位置しているため、ここにできる腫瘍などでこの症状が起こることが多いです。
他にも、ダメージと症状の相関性にはたくさんの症例がありますが、とても複雑なので今回は割愛いたします。
Updated on 2016/ 4/ 26
Columnist's Profile
- Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)
空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。
Hiro Sugawara, D.C.
- TEL:
- 408-738-0707
Please click here for more details about Hiro Sugawara, D.C..
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- Vol.122 : “サイレントキラー” 高血圧とは
- Vol.123 : 脚のしびれや排尿問題を引き起こす「馬尾症候群」
- Vol.124 : 「リーキーガット症候群」とは
- Vol.125 : 最大ゴルフボール級に!「腎臓結石」とは
- Vol.126 : 女性の罹患率は男性の2倍!「胆のう結石」とは?
- Vol.127 : 昼間の異常な眠気は病気かも?「睡眠発作」とは
- Vol.128 : 疲労感や気分の浮き沈みの原因に。「睡眠無呼吸症」とは
- Vol.129 : 髪の毛をとかす時に肩が痛い…。「ローテーター・カフ筋肉痛症候群」とは
- Vol.130 : スマホやコンピューターも原因に。「アッパークロス症候群」
- Vol.131 : 長時間の座り仕事には要注意!ローワークロス症候群とは
- Vol.132 : 運動後に頭が痛くなる人必読!「エクササイズ頭痛」とは
- Vol.133 : 歩行に障害が出ることも。気になる「浮腫」
- Vol.134 : 足をひきずるように歩く。それ「フットドロップ」かも?
- Vol.135 : 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも
- Vol.136 : 虫歯や歯周病の原因にも。「ドライマウス」に注意!
- Vol.137 : 脳や脊髄が原因で起こると危険!「咳頭痛とは」
- Vol.138 : その偏頭痛、実は「副鼻腔頭痛」の可能性も!
- Vol.139 : げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!
- Vol.140 : 胸やけが1週間続いたら、診察を
- Vol.141 : 無痛分娩が原因? 「脊椎頭痛」とは
- Vol.142 : あなどるなかれ。「しゃっくり」の危険因子
- Vol.143 : まるでカミナリ!一瞬で起こる激しい頭痛とは
- Vol.144 : 子どもの病気トップ5に入る「頭痛」
- Vol.145 : 子どもの「つま先歩き」。2歳以降は注意を!
- Vol.146 : 「卵アレルギー」。タンパク質の種類によって対策も変わる
- Vol.147 : ヤギや羊の乳でもアレルギーに?「ミルクアレルギー」とは