コラム

カイロプラクティックは面白い!

2022年 8月 19日更新

第119回 : 「O脚」の原因や症状、治療法について

O脚(Bow Leg/Genu Varum)とは、真っ直ぐ立った状態でくるぶしが付いている時に、膝が外側にカーブしてしまい膝の部分にスペースが開いてしまう状態のことをいいます。

原因
ブローント病(Blount’s Disease)

骨の発達異常、脛(すね)の骨の成長をする部分に問題が生じ膝をカーブさせてしまう。

くる病(Rickets)

カルシウムやビタミンD不足により、骨が柔らかく弱くなってしまい膝が曲がってしまう。

小人症(Dwarfism)

小人症の原因の一つが骨の成長異常です。これにより膝が曲がって成長してしまいます。

フッ素、鉛の中毒症
生理学的なO脚(Physiologic Genu Varum)
  • 子宮内での胎児のポジションによってO脚になることがあります。
  • この場合、大体3歳くらいまでに自然に治ります。
  • この場合に限り病気ではありません。
症状
  • 膝、股関節の痛みがある。
  • 股関節の可動域が低下する。
  • 歩行や走ることがうまくできない。
  • 膝の不安定感がある。
  • 膝の関節炎を引き起こす。

「O脚は簡単に治ります」などということを聞くことがよくあると思いますが、O脚は上記のように生理学的な場合を除き病気ですので、しっかりとした治療が必要です。ほとんどの場合、脚の筋肉の緊張による場合が多く、これは比較的簡単に治癒します。

治療法

原因によって治療法は変わります。

くる病の場合

O脚を確実に防ぐ方法はありません。しかしくる病の場合はビタミンD不足が原因なので、食べ物の中にしっかりビタミンDやカルシウムを摂取するようにすることで、予防策を取ることができます。

生理学的なO脚の場合

歩き出すようになると矯正されていきます。ほとんどの場合2歳までに矯正されますが、その後もO脚が残っている場合は専門家に相談してください。

ブローント病が原因の場合

これは骨の成長異常なので成長するにつれて症状が悪化していきます。外科手術やブレースなどが必要になる可能性があります。

2022年 8月 19日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

“Hiro Sugawara, D.C.”について詳しくはこちら。

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