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カイロプラクティックは面白い!

Updated on 2022/ 5/ 16

Vol.116 : 「セサモイド」:腱の中にできるゴマ粒上の小さな骨

セサモイド骨(Sesamoid Bone)は、腱(筋肉を骨にくっつける繊維)の中にできたゴマ粒くらいの小さな骨のことです。大抵の場合、思春期頃に骨化します。つまり骨化が遅いということは思春期も遅れているということにもなります。

セサモイドは、そのほとんどが直径数ミリくらいの小さい骨なのですが、中には大きいものもあります。それは膝蓋骨(しつがいこつ/英:Patella)、つまり膝にある皿のような骨もセサモイドに分類されます。他に、手足の親指の付け根や手首の手のひら側などに点在しています。なお、膝蓋骨によって、膝は膝を動かした時に使う力を減らすことができる上、膝の安定度も高まり、歩行をする際もスムーズに重みを支えられるようになります。膝蓋骨がなくなると、膝の可動範囲や膝が伸ばせないという問題が生じてしまいます。

セモサイドの役割や特徴
  • 腱が過剰に磨耗することを防ぎます。
  • 関節が急角度になると筋肉が働くために非常にパワーが必要になります。セサモイドが角度を変え筋肉が有効に力を伝えやすくして関節を動かしてくれます。
  • 手足にはそれぞれ大体5つくらいのセサモイドがあります。
  • 他の骨はもう一つの骨と接して関節を作るのですが、セサモイドは腱の中にあるので他の骨と接しておらず関節を作りません。
手と足のセサモイドの位置
Sesamoid bones of the finger
Accessory and sesamoid bones of the foot - dorsoplantar projection
Accessory and sesamoid bones of the foot - lateral projection

セサモイドがあると、血流はあまりいいとは言えないので問題が出ることもあります。セモサイドが引き起こす問題については、次回のコラムでご説明します。

Updated on 2022/ 5/ 16

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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