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心のケアと癒しに役立つ臨床心理のここだけのお話

ปรับใหม่ (Updated) 2024/ 2/ 29

ครั้งที่ 30:  心理セラピストが回答!「子育てQ&A」~子どものトラブル。お母さんが過剰に反応していませんか?~

カリフォルニア州で活動する心理療法士が、子育てに関するご質問に回答します。
Q

小学生と中学生の子ども2人を育てています。小学生の娘に発達障害のような傾向があります。インターネットなどで調べているのですが、ますます不安や心配になりいろんなことを考えて夜も眠れません。専門家による検査は必要でしょうか?

A
子どもの問題ではなく、親の問題かも

まず、発達障害に関してですが、過去10年ほどで、注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、アスペルガー症候群などの発達障害が広く世の中に知られるようになりました。病気に対する理解が得られるようになった一方、インターネットなどから確証のない情報をうのみにし、お子さんを勝手に診断してしまう親御さんが増えているように思います。子どもに発達障害のような傾向が見られても、決してご自分で判断せず、専門家の下で検査を受けるようにしましょう。

さて、今回のコラムでは、「娘さんが発達障害ではないかと不安になり夜も眠れない」という点に着目してお話ししたいと思います。実はここがキーポイントです。つまり親御さんがとても不安になっているということです。誤解を恐れずに言えば、このような場合、親御さんが「子どもの問題でどれだけ私が大変な思いをしているか、私の方が悲劇の主人公だ」という校被害者意識を感じているというケースがとても多いのです。

実際、お子さんの問題で来院され、セッションでお話しをよく聞いていみると、その親御さんに問題があることが多々あります。子どもの問題に過剰に反応し、それが高じて過保護になったり過干渉になったり、最悪の場合、親がうつ状態になることもあります。

通常、親が子どもに持つネガティブな感情は「怒り」と「心配」の2つです。分かりやすく言うと、子どもの言動にいらいらするなら「怒り」、おろおろするなら「心配」です。基本的には子どもを愛しているからこそ、悪いことをしたら怒ったり心配したりするのですが、実はここに親の感情が大きく反映しているのです。子どもを怒っていたらなんだか気持ちが高ぶって興奮したことはありませんか?子どもを心配していたら落ち込みすぎて気力がなくなったことはありませんか?これはもはや、子どもの問題に反応しているのではなく、親が自分の感情に大きく反応しているのです。これは自動反応と呼ばれるものですが、反応の仕方は育てられ方や環境などによって人それぞれ異なります。そしてやっかいなことに大抵の場合、本人には全く自覚がありません。

まずは自分の感情に気付く

子どもの問題で「怒り」や「心配」といった感情が出てきたら、まずはその感情から自分がどんな反応(例:いらいらするとすぐに大声を上げてしまう。おろおろすると不安で泣きたくなる)をしているか観察してみましょう。そしてその「感情」と今直面している「問題」を分けてみるのです。親の「感情」と子どもの「問題」を切り離すことが第一歩です。

自分の感情や考え、気持ちをノートなどに書き出してみるのは有効です。どんな感情が芽生えているのか、それを「認識」するのが大事なのです。そして、その感情を持った結果、どんな発言をし行動したのかも追記するとよいかもしれません。または、怒りを覚えたら深呼吸をしてみる。その場からちょっと離れるのも手です。いったん自覚すれば、自分に合った怒りや心配を抑える方法は見つけることができます。

親の言動が子どもの脳と心に影響

子育てにおいて、親の言動は子どもに大きな影響を与えます。特に10~12歳ぐらいまでは、脳と心の成長に非常に重要な時期となります。大人であれば怒鳴り散らす人や過干渉な人などから離れることも可能ですが、子どもにはそれができません。そしてそれが親であれば、子どもにとってそれが基準となってしまいます。

子どもを愛しているのに、自分の感情が先立ち過剰に反応してしまう場合は、親子でセラピーを受けることもよいでしょう。また、育児や脳に関する本もあるのでお勧めです。以下は子どもの脳や神経、社会的発達などを基に書かれた人気の育児書です。このような観点から育児をとらえてみるのもよいと思います。また、自分の感情と向き合うのにも役立つこともあるかもしれません。日本語版が出版されている本もあるので、ぜひ読んでみてください。

日本語
「しあわせ育児の脳科学」

ダニエル・J・シーゲル、ティナ・ペイン・ブライソン(著)
早川書房

「なにを信じて育てるか、本書が考えるヒントをくれるかもしれない」(脳研究者・東京大学准教授 池谷裕二)。脳科学を応用した子どもの脳と心を成長させる具体的な戦力をまとめている画期的育児書。

英語
「Parenting from the Inside Out: How a Deeper Self-Understanding Can Help You Raise Children Who Thrive」

Daniel J. Siegel and Mary Hartzell著
Brilliance 刊

深い自己理解が子どもたちを育てるのにどのように役立つのか。神経学的および社会発達の面から親子関係の重要性について語る。

英語
「How to Talk So Kids Will Listen & Listen So Kids Will Talk (The How To Talk Series)」

Adele Farber and Elaine Mazlish著
Scribner刊

親子間のコミュニケーションの専門家によるベストセラー。子ども達との関係の質を向上できる効果的な方法が書かれている。

※「発達障害の検査について」当院では子どもの発達障害に関する専門的テストおよび診断は行っておりません。ご了承ください。

ปรับใหม่ (Updated) 2024/ 2/ 29

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info@internationallifecycle.com

Columnist's Profile

インターナショナル ライフサイクル ファミリーセラピーInternational Lifecycle Family Therapy Inc.

CA州心理士免許(LMFT)と博士号を持つ経験豊かな2人のセラピストによる心理カウンセリングオフィス。多くの方々のより良い心の健康を目指し、個人、カップル、家族の心理セラピー/カウンセリングを日本語および英語で提供している。仁科盛次郎(心理療法士、LMFT#50945)および菱谷有希子(心理療法士、LMFT#53262)はCA州公認のマリッジファミリーセラピストで、専門は家族・カップル間のコミュニケーション、異文化や多文化における問題、思春期における心理やアイデンティティ問題、薬物依存治療など。多種多様な家族療法を取り入れたアプローチや、物の見方を変え解決方法の発見へと導くアプローチ、催眠療法などの潜在意識セラピーを提供。また、両者ともに移民難民、性犯罪にかかわる青少年更生、薬物リハビリテーション施設での経験を持つ。大学院講師としての活動及び後輩育成にも精力的に取り組んでいる。Youtube「カリフォルニアから心の癒しチャンネル」にて心にまつわるビデオ公開中。

International Lifecycle Family Therapy Inc.

1101 South Winchester Blvd. Suite P-296 San Jose, CA 95128

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