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心のケアと癒しに役立つ臨床心理のここだけのお話

ปรับใหม่ (Updated) 2023/ 7/ 25

ครั้งที่ 23:  マインドセットが全て ~人生を変えたいアナタへ~(1)

思考の重要性

コロナ禍以降、メンタルヘルスに多く注目が集まっています。メンタルヘルスを良い状態に保つためには「ポジティブに生きよう」と言われていますが、なぜそれが大事なのでしょうか。近年は、ポジティブというワードが独り歩きし、いつも強要されているようで抵抗を感じる方も少なくないと思いますが、ポジティブに考えるということは、人生においてとても重要なのです。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

これは、マザー・テレサの有名な言葉です。つまり、「思考」が大切ということになるのですが、この思考には「マインド(意識や心)」が深く関わってきます。「自分はダメだ」「できない」「これまでもうまくいかなかったから、今度もきっと成功しない」などといったネガティブな思考回路によって、「つらい」「苦しい」「逃げたい」というネガティブな感情が出て、行動も大きく変わってきます。

逆も然り。「自分には良い所がある」「きっとできる」「うまくいく、成功する」というポジティブな思考回路から「うれしい」「楽しい」「がんばろう」という感情が生まれ、それはポジティブな行動につながります。

潜在意識のマインドセット

この思考に大きな影響を与えるのが「マインド」です。マインドとは、意識や気持ち、つまり思考そのものです。メンタルヘルスの世界で、「Mind Set Is Everything(マインドセットが全て)」と言われるように、人はマインドセット、簡単に言えば心の持ちようによって、思考や感情、行動が変わるのです。

そもそも、人間は五感を通してさまざまな情報をインプットしていますが、全てをインプットするのは難しいため、無意識のうちに選びそれにフォーカスしています。どういう基準で選んでいるかというと、多くは育ってきた環境が影響しています。マインドセットが固まってくるのは、大体10歳前後と言われています。10歳ぐらいになると、自分のことや世の中のことが分かってくる年齢で、ここでどんなことを体験するかが、物事の捉え方の原点になります。例えば、この時期に虐待やイジメを受けていると、「自分はダメだ」「世の中はこんなもの」といったマインドセットが出来上がってしまいます。ネガティブな思考に陥りがちな人は、10歳前後の記憶をたどり、どんなことがあったか、家族のことや学校のことなどを振り返ってみるのもよいかもしれません。

マインドセットには、やはり親の影響が大きく、小さい頃からネガティブなメッセージを与えられていると、不安になり感情的なコントロールができなくなってしまいます。そして、10歳前後でこのようなネガティブな思考パターンが定着してしまうと、常にネガティブなことを選んでフォーカスしてしまうのです。人間関係においても「私は皆とうまくいかない」ということにフォーカスしてしまい、その思考で臨むため、体験としてもうまくいかず、「やっぱりうまくいかなかった」と確証してしまいます。ネガティブな思考の下で行動し、その結果「ほら、やっぱり」という答え合わせをしているのです。このようなマインドセットでは、不安やうつを助長してしまうこともあります。

問題なのは、マインドセットは潜在意識で行われているということです。つまり、ほとんどの人は自分がどんな思考の選択をしているか、どんなことにフォーカスしているのか気付いていないのです。人間は習慣性を持つ生き物です。習慣になってしまうとそれが当たり前で、ネガティブに考えているということにすら気が付きません。子どもの頃に親から虐待を受けていた人は、その時はそれが普通でないことに気付かないのです。多くは大人になって情報を得たり、周囲と比べたりして気付くことが多いのです。

自分のマインドセットを確認する

潜在意識下にあるマインドセットは、自分ではなかなか気付くことができませんが、どんなマインドセットが定着しているかどうかを知るチェックポイントがあります。それは、自分が常日頃から「どんな気持ち」を持っているかということです。もちろん、人間はうれしいことがあれば気分がよくなり、いやなことがあれば気分を害します。ここでいう「気持ち」とは、そういった一時的なことではなく、日頃から、自分の根底にあるのはどんな気持ちであるのかということです。いつも漠然と何となく「不安がある」「怖い」「つらい」「悲しい」「さみしい」「つまらない」「余裕がない」といった気持ちを抱いているなら、ネガティブなマインドセットが定着しているのかもしれません。

そして、体調の変化も大切なチェックポイントの一つです。思考は思っているよりも体に影響を与えます。「頭痛がする」「腹痛がある」「体が重い」「眠れない」「疲れている」など、原因がよく分からない体の不調がある人は、自分がどんな気持ちでいるのか内省してみてください。

現代人は、人生を揺るがすような大きなきっかけがないと内省する機会がありません。自分の物事の捉え方や反応が当たり前になっているので、自分を変えようとは思えないのです。人生がつらい、苦しいと思っているのなら、どんな気持ちが自分に湧き上がっているのかを客観的に考え、どんなマインドセットが定着しているかを知ることが大事です。そして、そのマインドセットをポジティブに変えるという選択もあることを、ぜひ知ってください。

次回は、「ポジティブなマインドセットに変えていく」というテーマでお話したいと思います。

ネガティブな感情で苦しい時は、一人で悩まずに、心理カウンセリングやセラピーを受けてもよいと思います。

ปรับใหม่ (Updated) 2023/ 7/ 25

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Columnist's Profile

インターナショナル ライフサイクル ファミリーセラピーInternational Lifecycle Family Therapy Inc.

CA州心理士免許(LMFT)と博士号を持つ経験豊かな2人のセラピストによる心理カウンセリングオフィス。多くの方々のより良い心の健康を目指し、個人、カップル、家族の心理セラピー/カウンセリングを日本語および英語で提供している。仁科盛次郎(心理療法士、LMFT#50945)および菱谷有希子(心理療法士、LMFT#53262)はCA州公認のマリッジファミリーセラピストで、専門は家族・カップル間のコミュニケーション、異文化や多文化における問題、思春期における心理やアイデンティティ問題、薬物依存治療など。多種多様な家族療法を取り入れたアプローチや、物の見方を変え解決方法の発見へと導くアプローチ、催眠療法などの潜在意識セラピーを提供。また、両者ともに移民難民、性犯罪にかかわる青少年更生、薬物リハビリテーション施設での経験を持つ。大学院講師としての活動及び後輩育成にも精力的に取り組んでいる。Youtube「カリフォルニアから心の癒しチャンネル」にて心にまつわるビデオ公開中。

International Lifecycle Family Therapy Inc.

1101 South Winchester Blvd. Suite P-296 San Jose, CA 95128

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