วิวินาวิ : ซานฟรานซิสโก : (สหรัฐอเมริกา) San Francisco

さて、ここからが本題。婚活の現場には、幸せなカップル誕生の一方で、ちょっと“手ごわい”人たちもいるのです。私は通常2時間かけて無料コンサルを行いますが、必ず伝えるのは「希望条件が全てそろった完璧なお相手は存在しません」ということ。それでも、一番困るのはコンサルで猫をかぶって入会し、その後に豹変する“猫かぶり男子・女子”が存在すること。面談時は紳士的・謙虚でも、実際には全く違う顔を見せてくるのです。コンサル中は紳士的だったり、謙虚な感じの良い女性でも、入会後に豹変する“猫かぶり男子・女子”。コンサル中に本音を吐いてくれていれば、こちらも入会をお勧めしないこともできますが、彼らはとっても感じが良く、私が事前に見破ることができないことがあります。

ある男性は、「自分と価値観の合う女性を探しているんです」とおっしゃっていました。面談中は紳士的でも、入会後に「彼女はちょっと太り過ぎている」とか「もう少し若い女性の方が合っている」といった注文が飛んでくることも…。もっと若いって？30代後半の女性はお子さんを希望している方も多いのが現状です。その男性の年齢を考えてみても、現実的にさらに若い方をお勧めするのは難しいとお伝えすると、男性は「大丈夫。僕も子どもが欲しいし、一緒に子育てがしたい」と言います。そこで私は冷静に確認します。「えっと、あなた今58歳ですよね？お子さんが20歳になる頃には78歳です。さすがに彼女はあなたと一緒にする子育てを想像できません。もしくは、ベビーシッターを雇ったり、あなたがリタイアしても子どもを大学に通わせたりすることができる財力が必要です。それ以前に、他にも年齢の近い男性とマッチするので、彼女たちがあなたを選ぶ理由を述べよ」と、つい詰問口調になってしまいます（汗）。

一方、女性にもなかなか手ごわい人がいます。「自分はいつもダメな男性に引っかかってしまうので、厳しく指導してください。大橋さんが選んでくれた男性と会ってみます」と言っていたかと思えば、ご紹介した男性たちには一度も首を縦に振らず、「私が探している男性はこんな人じゃありません」と、お相手と話してもいないのに平然とおっしゃる。彼女にとって完璧な男性を私がゼロから作れるはずもないのに、条件は細かく、住んでいる場所から年収、身長、体重、趣味に至るまで完璧にそろっていないと納得しません。しかも、その完璧な男性とは、優しくハンサム、誠実で、日本語をある程度話せて、彼女を受け入れてくれるおおらかな性格だと言います。

驚くほど理想の王子さまがフリーで存在するのは、セミの地上生活くらい短い期間です。そして、その王子さまがもし奇跡的に独身でいた場合、その多くは実は「王子さまの皮をかぶったプレイボーイ」の可能性大！そしてプレーボーイには蝶とゴキブリ2つのタイプがあります。

蝶タイプのプレイボーイ

華麗に花から花へ舞い、女性を惹きつける本物のモテ男。一瞬でも一緒に過ごせば夢のような時間になり、「あのときの彼、素敵だったな…」と美しい思い出として残ります。新しい出会いがあっても彼と比べてしまい、前に進めなくなることもあるのです。

• 女性を錯覚させるマメさ

自然と女性が喜ぶ言葉や仕草を知り、それをさらりと実行。女性は「私だけに特別にしてくれている」と錯覚します。

• 常に女性に困らない

1人に執着せず、逆に女性が追いかけてしまう構図に。気づけば、“沼”にハマっています。

• 一瞬の輝きが強烈

短い時間でも記憶に深く残り、別れた後も新しい出会いの邪魔をする存在になってしまうことも。

まさに「記憶に花粉を残していく蝶」のような存在です。

ゴキブリタイプのプレイボーイ

一方で、華麗さゼロ、グイグイ迫ってきて「男らしい」と勘違いさせますが、実は常に他の女性にも手を出し、あちらこちらに証拠を残すタイプ。怒った女性にスリッパで追いかけられる姿が似合う、まさに“現場検証案件”。暗がりを好んで動き回り、真実という光を浴びると一目散に逃げる、そんな存在です。

• だらしなさで母性本能をくすぐる

ルーズな姿に「私が支えなきゃ」と錯覚させ、尽くす気持ちを逆利用します。

• 押しの強さを誤解させる

「これだけアプローチするんだから本気」と思わせますが、実際は誰に対しても同じように行動しています。

• 弱さを見せて同情を誘う

「寂しかった」「君しかいない」と泣きつき、女性の情に訴える。冷静になれば不誠実そのものです。

つまり、蝶タイプは「錯覚させる華やかさ」、ゴキブリタイプは「同情を引き出す弱さ」で女性を巻き込むのです。どちらも本人は自然体でやっていることが多いからこそ、女性は気付きにくい。そして気付いたときにはすでに、“沼っている”のです。

あなたの過去の恋愛相手は、どちらのタイプでしたか？次に出会う相手は本物か、それともプレイボーイか？結婚を真剣に考えている皆さんには、ぜひ何が大切なのかしっかり考える、もしくはなぜ今までの恋愛が結婚に至らなかったのか思い出してほしいと思います。婚活は人間同士の心のつながりが全てです。プレイボーイに惑わされず、日常を一緒に歩める“本物のパートナー”を見つけてください。私たちマッチメーカーは、笑顔と少しの毒舌を武器に、今日も全力でサポートしています。