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心のケアと癒しに役立つ臨床心理のここだけのお話

ปรับใหม่ (Updated) 2023/ 4/ 28

ครั้งที่ 20:  依存症とは③ ~コントロール不能で依存に。インターネットから恋愛まで~

メンタルヘルスにおける「依存(アディクション)」は、不安やうつなどの障害を引き起こす要因になったり、悪化させたりすることがあります。現代は依存も多様化しており、自覚がないままいつの間にか依存状態になっていることもあります。依存のメカニズムや種類、治療法などについてシリーズでお届けします。

日常にまん延する依存のタネ

今回は、日常生活における依存のタネについてご説明いたします。依存にはさまざまなタイプがあり、前回の薬物依存(第19回:依存症とは②~タバコから処方箋まで。薬物依存~)の他にも、インターネット(主にSNSやインターネットゲーム)、ギャンブル、ポルノ、セックス、ショッピング、恋愛など、実にたくさんあります。タバコやお酒も日常で触れる機会がありますが、インターネットはその比ではありません。また年齢層も幅広いので、新たな現代社会の問題となっています。

これらの依存のタネには、薬物のような身体的依存はないものの、その代わり大きな心理的依存を引き起こします。これは、自分の考えや感情から起こってくるのもので「苦しみから抜け出したい」「ストレスを緩和したい」と思ったところから始まります。

一瞬の快楽を求めて日常生活に問題発生

パチンコやパチスロ、麻雀などのギャンブルは、勝った瞬間の快楽、つまり達成感をもたらすドーパミンといった神経伝達物質を脳が報酬として得ることができます。インターネットのゲームもステージをクリアした時の快楽があります。ショッピングも同様です。快楽を感じること自体はよいのですが、日常・社会生活に支障をきたすようになってしまう状態になると依存症と呼ばれます。例えばギャンブルやショッピングのために借金をする。インターネットゲームに課金する(この課金制度が依存を助長していると言えます)といったことです。セックスもポルノも、人間には性的欲求があるので自然のことなのですが、経済的、時間的な範囲の中での限界を超えると、それはもはや依存です。

要するに、娯楽として楽しむ限度を超え、自分でコントロールすることができなくなってしまうと問題なのです。この心理的依存は「時間やお金を無駄に使ってしまった」など罪悪感や恥などのネガティブな感情によって気分が下がり、それから抜けだすために、さらにその依存を助長してしまいます。

承認欲求を刺激するSNSと恋愛

インターネットは比較的新しい依存のタイプです。特にMIXIやMy Spaceに始まったSNSは、その後FacebookやTwitter、Instagram、TikTokで幅広い年齢層に広がりました。これは人間の承認欲求を刺激します。マズローが唱えた「欲求5段階」の中には、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求があるのですが「人から認められたい」「尊敬されたい」といった承認欲求が、SNSで簡単に得ることができるようになりました。つまり「いいね!ボタン」をもらうだけで満たされてしまうのです。これだけならモチベーションが上がったり、やる気が出たりといいのですが、問題は「いいね!」をもらうために、SNSにのめり込み、それに対して異常なほどの労力をかけるなど、日常生活に重大な影響を与えるようになると依存になってしまうのです。

恋愛にもSNSと同じように承認欲求を満たしてくれる側面があります。「優しくされたい」「さみしい」「(自分の中に)何かが足りない」「愛が欲しい(親に愛されなかった)」などを埋めるため、それを恋愛相手に求めるのです。ホストにハマる女性にも同じようなことがいえるかもしれません。恋愛は素晴らしいことですが、相手に心身共に寄りかかったり、ホストに大金をつぎ込み借金をしたりすると問題になってきます。

次回は、依存症の治療について説明いたします。

依存症に関する問題を抱えている場合は、一人で苦しまずに、心理カウンセリングやセラピーを受けてもよいと思います。

ปรับใหม่ (Updated) 2023/ 4/ 28

皆さんのご意見、ご相談等ございましたら以下までご連絡ください。

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Columnist's Profile

インターナショナル ライフサイクル ファミリーセラピーInternational Lifecycle Family Therapy Inc.

CA州心理士免許(LMFT)と博士号を持つ経験豊かな2人のセラピストによる心理カウンセリングオフィス。多くの方々のより良い心の健康を目指し、個人、カップル、家族の心理セラピー/カウンセリングを日本語および英語で提供している。仁科盛次郎(心理療法士、LMFT#50945)および菱谷有希子(心理療法士、LMFT#53262)はCA州公認のマリッジファミリーセラピストで、専門は家族・カップル間のコミュニケーション、異文化や多文化における問題、思春期における心理やアイデンティティ問題、薬物依存治療など。多種多様な家族療法を取り入れたアプローチや、物の見方を変え解決方法の発見へと導くアプローチ、催眠療法などの潜在意識セラピーを提供。また、両者ともに移民難民、性犯罪にかかわる青少年更生、薬物リハビリテーション施設での経験を持つ。大学院講師としての活動及び後輩育成にも精力的に取り組んでいる。Youtube「カリフォルニアから心の癒しチャンネル」にて心にまつわるビデオ公開中。

International Lifecycle Family Therapy Inc.

1101 South Winchester Blvd. Suite P-296 San Jose, CA 95128

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