びびなび : サンフランシスコ : (アメリカ合衆国) San Francisco

言葉通り、なぜか全てを“こじらせる”方っていませんか？ちょっとした言葉尻を取って、事を荒立てたり、相手の小さなミスを指摘したり、もしくはしてくれなかったことを責めてしまったり。先方は全く悪気がないにも関わらず、それを説明しても、ヘソを曲げてしまう方。そこ大事？と周りの人間も疲れてしまいます。

私の心に響いた言葉があります。

「あなたは正しくありたいですか？それとも幸せになりたいですか？」

この言葉を聞いた時、私は目から鱗が落ちたような気持ちでした。それ以来、パートナーとのリレーションシップだけではなく、人間関係においても、意見が食い違った時に、自分の意見を通さなくてはならないほど大切なことかどうかを、考えるようになりました。自分の意見を通すことと、喧嘩せずに気持ちよく1日を過ごせるかどうかを天秤にかけると、自分の意見を通さねばならないほど大切な事柄は、さほど多くないことに気が付きます（とは言っても、何でも人任せで、自分の意見を持たない女性というわけではありませんので誤解のないよう気をつけて下さい）。

まずは、リレーションシップにおける「負けるが勝ち」を理解しましょう。これは、理詰めで相手を追い詰めがちな、負けず嫌いの女子に送る言葉です。相手を追い詰めるということは、恋愛をこじらせる典型的なパターンです。例え口論で勝ったとしても、相手の表情を見て下さい。彼のプライドは傷つき、心は離れていき、結局「試合に勝って勝負に負けた」となります。これは優秀なバリキャリ女子によく現れる症状なので、優秀な女性は気をつけて下さいね。

ちなみに、私のアメリカ人の義母に上記の質問をしたことがありますが、彼女は「両方！」と欲張った答えを出しました（笑）。けれど義父は「負けるが勝ち」をよく理解している男性なので、2人の夫婦関係はうまくいっているのです。

“こじらせ”例をもう1つ。子どもを希望している妙齢の女性。彼女はどうしても子どもを諦めたくないのですが、もし男性が子どもを強く希望しているととてもプレッシャーを感じるといいます。理想は、子どもは欲しいけれども、授からなくてもいいよと言ってくれる40代男性。しかし相手に既に子どもがいるのはNG。つまり、子供を授かるにあたり、自身はこだわりたいけれど、相手にはこだわって欲しくないというケースです。もちろん、そういった男性が全くいないわけではないのですが、やはり難しいケースでしょう。というのも、40代の男性がマッチメーキングサービスに登録する大きな理由の1つとして、家族を持ちたいというのがあります。また、既に子どもがいても、新しいパートナーとの間に、新たに子どもを授かっても良いという男性は結構いるので、例えば希望の年齢の幅を少し広くするだけで出会いも広がるのですが、そういった方を紹介しても、“こじらせ女子”からは良いお返事を頂けません。また、過去に、子どもは欲しいけど、セックスはしたくないという方もいました。これもご入会をお断りしたケースです。

さらに、マッチメーカーからのアドバイスを全く聞かない“こじらせ女子”もいました。例えば、初めてのミーティングに着物は着て行かない方がよいとお伝えしても、着て行ってしまったのです。案の定、待ち合わせのカフェに着物姿で現れた彼女に、お相手の男性は驚いて引いてしまいました。確かに、着物は日本の素晴らしい文化ですが、民族衣装です。もし、あなたのお相手が、初対面でカウボーイハットとブーツで現れたり、スカートのようなキルトで現れたらどうでしょう？相手が引いてしまっては、“事故満足（自己満足）”です。多くの日本人女性は、外国人が着物を高く評価していると思っていますが、婚活市場において、着物は意外と人気がありません。寸胴に見えてしまいセクシーさに欠けてしまいますし、ある一定の年齢を越えると、どうしても実年齢よりも老けて見えてしまうので要注意です。もちろん、お付き合いを始めてから、特別な日やパーティーに出かける時に、着物を着るのであれば、新鮮で喜んで貰えるのですが、初対面ではお勧めしません。

男性に会う前から、「そんなに素敵な人は私には合わない！」と決めつけたり、さらには、相手のプロフィールから、他の女性からもモテそうで浮気されそうと、勝手にいろいろなことを想像し、なぜ自分に合わないかと粗探したりする方が、たまにいらっしゃいます。ほかにも「きっと相手の家族に自分は気に入ってもらえない」「小型犬を飼っている男性とは合わない（大型犬ならOK)と思う）」など、時々当人とは関係ないとまで言わなくても、驚くほどの想像力を駆使して、相性が合わない理由を見つけてくる方がいます。彼女の不安を取り除くためにフォローの説明をしても、最終的には「それでもなんとなく…」という曖昧な言葉が返ってくることもあります。

弊社では、最初のデートの後のフィードバックで、お互いの気持ちを交換するのですが、そのフィードバックに「彼には私ではなく、こういったタイプの女性がいいと思います」と、勝手に彼が結婚するべき女性についてレポートしてきた方もいました。彼はその方を大変気に入っていたにもかかわらず、です。彼女は相手の気持ちを勝手に想像し、さらに自分の取るべき対応を決めてしまったので、私から彼の気持ちを伝えると大変驚いていました。この方は、過去に彼女に好意を持っていた男性に気付けず、何度も良いご縁を逃してきたのではないでしょうか。

一方で、自己完結系の思い込みの強い方もいます。「私の周りは優秀な男性が多いので、スタンダードを下げることができない」とおっしゃる方もいました。しかし！です。周りに彼女が理想とする男性が多く、出会う機会もあるのに、これまでご縁がないということは…。つまり、彼女の求めているタイプの男性は、彼女のような女性を求めていないという方式に気がつけていません。他人の好みを変えることはできませんが、自分の思い込みに気付き、ターゲットを変えることは自身の選択にあるといえるでしょう。

ここで、婚活中の皆さんにお伝えしたいことがあります。弊社のようなマッチメーキングサービス（結婚相談所）を利用するベネフィットの1つは、普段縁のない方に会えるということです。ぜひ、通常なら自身では選ばない、または出会う機会がない別のフィールドの方に会ってみるべきなのです。もしあなたが求めているタイプの男性があなたを求めていないのであれば、いつまで経ってもうまくいきません。しかしマッチメーカーは、相手のこともよく分かっているので、どうすればその方に良い印象を与えることができるのかをアドバイスができます。マッチメーカーの言葉に耳を傾けず、思い込みで婚活を続けていては、オンラインデーティングと何ら変わりません。自分で活動をしていてうまくいっていないのであれば、第三者（この場合マッチメーカー）がお勧めする男性に会ってみるべきでしょう。