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- Vol.23 :
- Annuity: 将来の為に蓄える!
「リスクに効く薬」保険のプロがあなたの不安を解消します。
生活にはリスクが付き物。特にアメリカでは、小さな事でも訴訟に発展する場合があります。でも保険の知識さえあれば、対処できる事も多くあるのです!このコラムでは、皆さんの不安に効く保険の処方箋を提供します。
Vol.21 : やらなきゃ損、IRAを始める!
アメリカでも日本でも公的年金の将来が大変不安です。自分が受け取る時には大丈夫なの?と不安になります。高齢化によって労働人口が減少し、受給年齢も上がっていきます。国に頼らず、自分で自分の老後資金を確保しなければなりません。今回は『やらなきゃ損』と言われるIRAのご紹介です。今回は一番人気のあるTraditionalIRAについてです。
- Q ...
- IRAって何?
- A ...
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IRA(Individual Retirement Account)は、IRS(アメリカ国税庁)によって認められたリタイアメント口座です。将来リタイアした時に備えて貯蓄をするプランですが、税法上のメリットがあり、大きな節税効果があります。
- Q ...
- IRAはどんなメリットがあるの?
- A ...
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- 1.Income Tax の節約
IRA口座に入金した金額は、自分の年収から差し引く事ができ、税金を低くする効果があります。例えば、税率が28%の人がIRAに$5,000入金したとします。この$5,000は年収から差し引く事ができるので、$5,000 x 28%= $1,400の節税となります。
- 2.Tax Bracketが下がるかも?
税金は、自分の税率区分(Tax Bracket)によってパーセンテージが異なります。自分の収入がこの税率区分のボーダーライン近くの場合、IRAに入金をする事で、低い税率区分になる可能性もあります。例えば$40,000の年収で25%の税金だとすると、$5,000をIRAに入金する事で、収入を$35,000に下げることができ、税率区分が一つ下の15%に下がります。これだけで税金が10%節約となります。
- 3.課税繰り越しで増える
IRA口座の中で増えた増益分に対しては、引き出す時まで課税されません。通常の銀行口座や投資口座では、増益分に対して毎年税金をとられますが、IRA口座内で増えた分に関しては課税が繰り越しされますので、通常よりも大きく増えます。
- Q ...
- 誰でもIRAを始められるの?
- A ...
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収入があり、70.5歳以下であれば誰でもはじめることができます。(Traditional IRAの場合)夫婦のどちらかが働いていない場合でも、JointでTax Filingをしているのであれば、夫婦ともにIRA口座を持つ事が可能です。
- Q ...
- いくらまで入金をする事ができるの?
- A ...
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入金額はIRSによって決められます。2015年度は50歳以下の人は$5,500まで。50歳以上の人は$6,500までとなっています。
- Q ...
- お金はいつ引き出せるの?
- A ...
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IRA 口座内の金額はいつでも引き出しする事が可能ですが、59.5歳前に引き出すと10%のペナルティーがかかります。更にIncome Taxも取られますので、59.5歳前に引き出すのは避けた方がいいでしょう。しかし、例外として以下のような場合にはペナルティーがかかりません。
- 子供、孫、家族メンバーの大学の費用に使う場合。
- 自分の収入の7.5%を超える医療費が発生した場合。
- 初めて家を買う場合($10,000まで)。
- 働けなくなってしまった場合など。
- Q ...
- 何に投資をすればいいのでしょう?
- A ...
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IRAと一口に言っても、IRAの中で運用する投資の種類はたくさんあります。銀行の定期預金のように利子によって増えていくものや、投資信託(Mutual Fund)、株、債券、Annuityなどを使う場合もあります。一番主流なのはMutual Fundですが、お客様一人ひとりの状況、リスクに対する考え方、好みなどに応じて、アドバイザーと一緒にプラン選びをして頂きます。絶対に元本保証を希望する人、リスクがあっても大きく増やす事を希望する人、あまりリスクを取りたくないけど銀行の利子では不満な人、など人によって状況はさまざまです。
IRAは早く始めれば早いほど得をする。たとえば、30歳の人と40歳の人が、毎年5,000ドルを入金し、50歳になった時点から65歳までは毎年6,000ドルを入金したとする。毎年7%の利益があったと仮定すると、30歳の人は65歳の時点で約80万ドル貯まっているのに対し、40歳の人は約40万ドルと、30歳で始めた人と大きな差が出てしまう。投資によって増える額だけでなく、節約できる税金を計算すると「やらなければ損」なのである。
- 今回の保険用語 : 「Tax Deferred」
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Tax Deferredは課税繰り越しという意味です。今回紹介したIRAや、Annuity(個人年金プラン)も課税繰り越しとなりますので、増益分に対して引き出すまで課税されません。毎年税金を取られる商品と課税繰り越しの商品では、同じ利益率でも将来の貯蓄額は大きく異なります。さらに、リタイアしてから引き出す事によって、働いている時よりも低い税率で課税されますから、節税効果もあります。
Updated on 2015/ 7/ 10
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- ダイワ保険代理店(Daiwa Insurance Marketing, Inc.)
個人用、企業用など全ての保険を取り扱う総合保険代理店。多数の保険会社の商品を扱い顧客のニーズにあった商品を迅速、丁寧に提供する。全ての保険を取り扱う為、ダイワ一社で全て任せることが出来るのが特徴。
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- Vol.23 : Annuity: 将来の為に蓄える!