まず、みなさんに知っていただきたいことは、2003年から2032年の約30年間に62%の確率でマグニチュード6.7以上の強い地震がこのベイエリアで起こると予想されているということです。
サンフランシスコではマグニチュード7.8を記録した1906年のサンフランシスコ地震と1989年のロマ・プリータ地震が起こりました。 今度起こりうる地震の被害もこの二つの地震に匹敵するだろうと言われています。
ベイエリアでの強度の地震際予想される被害状況
では、実際に強度の地震が起こるとどうなるのでしょうか。今後30年間に起こると予想される強度の地震でたくさんの施設が被害を受けると予想されます。下記の表は今後30年間に実際に地震が起こった時の被害予想です。
施設の種類 |
高い確率で被害を受けると予想される施設の数 |
予想される被害施設数の割合 |
病院 |
76 |
75% |
消防署、警察、地域政府機関 |
2970 |
73% |
小学校 |
987 |
71% |
中学校 |
164 |
68% |
高等学校 |
233 |
70% |
カレッジ、大学 |
62 |
78% |
インターチェンジ |
2721 |
65% |
ベイエリア地下鉄(BART) |
95マイル(150km) |
80% |
道路 |
18963マイル(30,350km) |
55% |
|
このように80%近い病院,や消防署、警察署が地震による被害を受け、小中学校や大学の校舎なども高い割合でダメージを受けると予想されます。 また、橋やベイエリア内を走るBARTや道路そのものが破壊されてしまうと推測されています。 いずれも強度の地震が起こると大混乱が予想され、病院や消防署からの十分な救援や支援を受けることが大変難しくなるでしょう。
災害時のためのトレーニング
地震が実際に起こり、救急医療からの援助がすぐに見込めない場合は、様々な怪我の応急処置方法やCPR/AEDなどの知識を持つことが大変重要になります。 日頃から緊急時の対処法のトレーニングを受けることをおすすめします。 頭だけでなく体でも覚える、あなたの瞬時の行動が人の命を救うことになるかもしれません。
CPRとは心臓蘇生法のことで、心肺停止などへの救急処置のことを指します。 基本的には呼吸確保から人工呼吸、心臓マッサージまでの行為のこといいます。 AED(自動体外式除細動器)は心拍が非常に少ない場合の救急処置法ですが、操作はすべてAEDが発する指示音に従ってボタンを押すなど簡単な操作で行えることが特徴です。
アメリカ赤十字では様々なトレーニングコースをご用意しています。 応急処置やCPR/AEDの知識を学ぶ総合的なコースや、CPR/AEDのみのトレーニングコースなども行っています。 実際に人形を使い、体で覚えながら進めていくので質の高いトレーニングを受けられるでしょう。 また、あなたの職場やコミュニティでも実施可能ですし週末などの日時指定もできます。
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http://redcrossbayarea.org