Vivinavi : San Francisco : (United States) San Francisco

人はそれぞれ恋愛パターンは違いますが、マッチメーカーとして長年いろいろな方のお話を聞いていると、「男性にはヒーロー願望がある」ということが分かってきました。そして、男性はヒーロー願望を上手に満たしてくれる女性に惹かれる傾向も伺えます。では、どうすれば彼のヒーロー願望を満たすことができるのでしょう。命をかけて助けてもらうなんてリスクを負うことはありません。彼をヒーローにするのはとっても簡単なんです。今日はその裏技をお伝えします。

先日、年配の男性から可愛いコメントをいただきました。「僕はやっぱり褒めてもらいたいんです。男って結局子どもみたいに単純で、『よくできました』って褒めてもらえるとすごくうれしくなって、もっと頑張れちゃうし、感謝されるとまたその人のために尽くしてあげたくなるんです」と。男性は女性に褒めてもらえたり感謝されたりすると、自信が付き、気分が良くなり、ヒーローになった気分になるのです。

＜注意！＞ まだ、出会ったばかりでステディーな関係になっていない場合は、第74回「対面デートの必勝法　～デート上級会話術～」に書かせていただいた「さしすせその法則」に気を付けてください。

「三歩下がって影踏まず」と聞くと、どんな印象を持ちますか？昔の女性が自己主張を許されなかったイメージが湧いてくるかもしれません。なぜ昔の良妻賢母という言葉がふさわしい女性たちは男性の三歩後ろを歩いたのでしょう。それは男性は後ろからの方がコントロールしやすいからなのです。そして男性のヒーロー願望を満たすための知恵なのです。

車の運転に置き換えると分かりやすいかもしれません。彼の運転する車の助手席に乗ってけんかをしたら大事故になるでしょう。三歩下がるどころか、賢い女性は車にも乗らないのです。車から降りて後ろに回りリモコンで操作する。彼は難しいカーブも自分の運転スキルでうまく曲がれたと思っているので、気分よく運転を続けます。もちろん、たまにはあなたの操作ミスで、彼はちょっと車体をこすったりするかもしれませんが、助手席で言い争いをするよりも危険度は格段と下がります。

この話を男性はどのように取るのでしょう？時々アメリカ人男性にブラックジョーク的にこの話をするのですが、彼らは意外にも「僕は後ろからコントロールされていることに気が付かないんでしょう？隣でガミガミ言われるよりも、よっぽどいいや」と前向きな反応を示します。

以前、同棲を始めて2週間で精神的に疲れてしまった女性の相談に乗ったことがあります。一緒に住み始めたら、自分ばかり家事の負担が増えてイライラしてしまい、けんかが多くなってしまったそうです。お話を聞くと、家事が苦手な彼に「整理整頓」「洗濯くらいしてほしい」「夕食を食べるタイミングがバラバラで片付かない」など、つい文句を言ってしまい些細なことでけんかに発展することが増えてしまったそう。そこで、私は彼女に「言い方を変えてみては」とアドバイスしました。してくれないことを指摘するのではなく、これをしてくれたらどんなに助かるか、という方向で伝えてみてくださいと。すると1週間後、彼女から二人の仲が改善方向に向かっていると連絡がありほっとしました。何かしてほしい時に、「こうしてくれたら私はもっとうれしい」と伝えるようにし、やってくれた時は思いっきりうれしい気持ちと感謝を伝えるようにしたら、彼の態度が軟化し衝突が減ったそうです。そのうち、彼女が喜ぶことを率先してやってくれるようになり、二人の愛情も復活したそうです。

その際、私は彼女にもう一つの必殺技を伝授しました。それは、彼を人前で褒めること。友人とのホームパーティーや外食、彼や自分の家族行事など、彼のいる場所で彼のことを褒めると男性のヒーロー願望はますます満たされるのです。あなたのご両親も夫婦が円満であることに安心しますし、特に彼の家族の前で彼を褒めることで、義理の家族はあなたに対して良い印象を持つので一石二鳥です。ただ、のろけすぎないように気をつけてくださいね。義理のお母さんにやきもちを焼かれないように注意が必要です（汗）。自分がどんなに彼に愛されているかをアピールするのではなく、彼の得意分野を見つけて褒め、どれだけ彼が役に立っているかを強調することがポイントです。

子どもだけではなく、パートナーも褒めて育てる事が大切です。やって当たり前ではなく、やってくれてありがとうの精神で二人の愛を育てましょう。そうすればあなたがリモコン操作をしなくても自動運転ができる日が来るでしょう。